え、あのぉ~ エヘン! ゴホン!
このような晴れがましい場にわたくしなぞがまかり出まして、皆様には大変 その 恐縮でございます
櫻家執事長の坂崎でございます
えー、わたくし 先々代の櫻家当主 櫻繁光様からお仕えを致しまして、長い長い年月が過ぎましてございます
現当主でおられます、膨様の日記にもたびたび登場させていただきまして、僭越ながら日記を代筆させていただいたこともございました
そうしましたところ、白ひげ鯨村の住人の方々より
「坂崎は何者だ」ですとか
「坂崎は何歳だ」ですとか
「坂崎の恋愛遍歴を教えろ」であるとか((*ノωノ)
「坂崎はハゲなのか」などと
質問が寄せられておりまして、えー、旦那様が仰いますには「この機会に坂崎のコーナーを作ろうじゃないか」とのことでございまして
ま、そのような成り行きで、こういった次第となりましてございます
何分不慣れでございます、不手際などはご寛恕のほどをお願い申し上げます
頂いたご質問にお答えしてゆくのが、え、その、順当ではないかと思いまして
え、
「こんにちは坂崎さん、私は坂崎さんが登場して以来のファンで」
あ!
頂きましたお葉書を読ませていただいております
「底知れぬ坂崎さんの魅力の虜になって」
あ、いやどうもこりゃ、大変に照れますでございますね
「虜になってしまいました 今日はそんな坂崎さんの恋愛遍歴を知りたいと思い」
いきなりきてしまいましたねこりゃどうも
「突然 失礼なお願いですが、ぜひともお聞かせくださいませ」
いや~っはっはっはっはっはっは・・・ふぅ・・
え、わたくしも男でございますので、その昔は大変その女性にムラムr・・いえその、欲じょう、いあいやいや
愛情を抱いたこともございました
あれはまだ、わたくしが16歳でございましたが
繁光様が南米ブラジルでの事業を始めたころ、護衛の一人としてお供したわたくしは、日々繁光様に寄り添い
何があろうとこの命 一旦ささげたものならば 例え火の中水の中 なんぞためらう事やある
不逞の輩をなぎ倒し バッタバッタと切り倒す 見よ我が白刃の剣の舞 日本男児ここにあり
とまぁ、熱い心を持った少年でございました
そのうちに繁光様がいつも立ち寄られる食堂で働く少女と顔見知りになりまして
と、申しましても
「ねぇキミいくつ?きゃわうぃーね! 一緒に踊ろうよべいべー」
などといったことはございませんでした
もう遠くから ちらっと見るだけでたいへんにその心臓がどんどこどんどこ高鳴りまして
わたくしの顔なぞは もう真っ赤でございましてでしょう
彼女はといえば、これもまた 目が合えば真っ赤になって俯くという・・・・
名前はソフィアといいまして
いえ、わたくしではなく繁光様がお聞きになったのでございまして・・・・
今思い出してもその辺の誰かの膝を思いっきりきゅーーーーーーっと抓りたくなるような
そんな気持ちでございます
あ!!
そろそろ時間だと言う事でございます
ではまた次回にこの続きをお話しさせていただきます
お耳汚しを致しまして、失礼いたしました
また次週 櫻家執事長 坂崎又一郎の 「きみをおかずにまたいぢろう」でお会いいたしましょう