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01.「カーネルを仮想メモリ上に置かない」
02.「エクスプローラを独立したメモリ領域で駆動」
03.「時刻サーバとの同期間隔を長くする」
04.「旧8.3形式のショートファイル名の生成停止」
05.「特定のPCをマスタに選出させない」
06.「ファイルの更新日時情報を無効化する」
01.「カーネルを仮想メモリ上に置かない」
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management
値名:「DisablePagingExecutive」 DWORD値:(REG_DWORD)
Data=「1」 (16進数) 初期値:「0」
必要メモリ=512MB以上からの設定を推奨。
推奨環境=SP3 (動作確認が完了したSP)
[-説明-]
WindowsXPは、システム(カーネル)を、仮想メモリ上で常駐しています。
カーネルを常駐させる為のメモリの領域を[カーネルメモリ]といい、
この[カーネルメモリ]は、物理メモリ上の[非ページプール]と呼ばれる部分と、
仮想メモリ上の、[ページプール]と呼ばれる部分に分かれています。
仮想メモリ上の[ページプール]は、ハードディスクにある為、
ここにカーネルを置いておくと、PC動作速度の低下を招きます。
カーネルが、仮想メモリ上に置かれる理由は、搭載メモリ容量少ないPCでも、
WindowsXP を起動できる様にする為の配慮です。
ですから、搭載メモリが512MB 以上であれば、カーネルをメモリに置きます。
高負荷のかかるプログラムを起動する環境の場合は、メモリ容量が、
さらに高い物に変更してから設定変更してください。
早くなっても、必要なプログラム起動しなければ、意味がありません^^
02.「エクスプローラを独立したメモリ領域で駆動する」
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
値名:「SeparateProcess」 DWORD値:(REG_DWORD)
Data=「1」 (16進数) 初期値:「0」
必要メモリ=信頼性も考えて、2GB~4GB以上の環境での設定推奨。
推奨環境=SP3 (動作確認が完了したSP)
[-説明-]
WindowsXP は、標準で、エクスプローラを起動した時のメモリ領域を、
共有しているので、ウィンドウを何個開いても、
同じメモリの容量の範囲で、メモリの容量を分けあい駆動しています。
なので、メモリが有り余っている場合は、
それぞれを独立して駆動させた方が、エクスプローラが高速化します。
ただし、注意点があって、独立して駆動した場合は、ウィンドウ一つ開く度に、
エクスプローラ一つ分を起動する為に必要なメモリの容量を消費します。
ので、メモリの使用量は肥大してしまいます。
安定を重視する環境であれば、標準設定である共有にして、
速さを重視するのであれば、独立する設定に変更しましょう。
エクスプローラで同時に作業する数が多い環境で使用すれば、
メモリの容量は、膨大になるので、大容量メモリ2GB~4GB以上推奨。
自分の環境で使用しても問題がないかを、よく考えてから設定下さい^^
03.「時刻サーバとの自動同期間隔を長くする」
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpClient
値名:「SpecialPollInterval」 DWORD値:(REG_DWORD)
Data=15日「1296000」 31日「2678400」 (10進数) 初期値:「604800」(7日)
必要メモリ=特になし。時計が狂わなく、一番長い間隔に設定しましょう。
推奨環境=SP3 (動作確認が完了したSP)
[-説明-]
WindowsXP は、時刻を補正する為に、
定期的にインターネットに接続して時刻補正します。
補正を開始するまでの間隔が短いと、微妙にパフォーマンスに影響でます。
なので、なるべく長い間隔で、インターネットに接続する様に設定変更します。
仕事で使うPCは、時間の正確性が必要なので、変更しない方が良いでしょう。
04.「旧8.3形式ショートファイル名情報の生成をやめる」
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem
値名:「NtfsDisable8dot3NameCreation」 DWORD値:(REG_DWORD)
Data=「1」 (16進数) 初期値:「0」
必要メモリ=特にありません。
推奨環境=SP3 (動作確認が完了したSP)
[-説明-]
WindowsXP は、HDD フォーマット時に、NTFS を採用した場合、
NTFS のファイルシステムを書き込むと同時に、過去の古いファイルとの、
互換性を保つために、「8.3文字のショートファイルネーム」情報も作成する。
過去のウィンドウズOSからアップデートした等の場合以外は、
この、古い8.3形式のショートファイル名が必要になる場合は、
皆無といって良い程存在しないので、生成を停止すると良い。
05.「特定のPCをマスターに選出させない」
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser\Parameters
値名:「MaintainServerList」 文字列値:(REG_SZ)
Data=「No」 (文字列) 初期値:「Auto」
必要メモリ=特にありません。
推奨環境=SP3 (動作確認が完了したSP)
[-説明-]
WindowsXP のネットワーク環境では、同じネットワーク上に存在する、
PC のどれか一台を、自動的にマスターに割り当てます。
マスターに選出されてしまうと、他のPCや、ネットワーク中の情報を、
マスター選出された PC が管理しなければいけなくなり、重くなります。
ので、スペックの低いパソコンや、重いプログラムを起動するようなPCは、
マスタに選出されたくありませんね?
重くなるのを防ぎたい場合には、選出されない様に設定します。
06.「ファイル読み書き時の日時情報の記録を無効にする」
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem
値名:「NtfsDisableLastAccessUpdate」 DWORD値:(REG_DWORD)
Data=「1」 (16進数) 初期値:「0」
必要メモリ=特にありません。
推奨環境=SP3 (動作確認が完了したSP)
[-説明-]
WindowsXP を、NTFSファイルシステムで構築した場合は、自動的に、
読み書き日時の情報を詳細に記録する様に作られています。
そのハードディスクにアクセスした日時、そのファイルを開いた日時、
閉じた日時、書き換えてはいないが、開いたことのあるファイル日時、
その他の、アクセスした記録を詳細に記録しています。
これを無効化することにより、PCの負荷を減らし、高速化できます。
無効化すると、フォルダ・ファイルの更新日時の情報も更新されなくなります。