|
「バディ」とは師匠のようなお方だと解釈していましたが、MILU語*にすっかり騙されていました。一般的な意味では、バディとは仲の良い友達を意味するので、バディの相手はバディです。
バディ(buddy) は語源から対等な関係
バディの原語となる英語の buddy を、語源辞典で調べたところ、3系統あります: ・1850年 米口語で brother が変化 ・1520年代 略奪を共有する仲間 booty → 1802年 英口語 butty ・18世紀 イングランド・ウェールズ 仕事仲間 butty → 1851年 短縮形 bud https://www.etymonline.com/word/buddy 兄弟、略奪を共有する仲間、仕事仲間が語源です。上下関係は認められません
現在の buddy の意味は次のとおりです: close friend, help and support to a person 1. a close friend; companion; comrade; esp., a comrade in arms 2. either of two persons paired off in a partnership arrangement (buddy system) for mutual help and protection, as in combat or in children's camp activities https://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/buddy 「仲の良い友達、相棒・相方、同志・仲間・同僚」、「戦闘や子どものキャンプ活動で、お互いにサポートや保護するパートナー」などと訳せるので、対等な関係です。
辞書に buddy systemも出てきたので調べました。やっぱり上下関係ではなくて、対等な関係です。 戦闘、キャンプ、登山、スキューバダイビングなど、危険な野外活動でペアを組むことで、お互いにサポートし合う関係です。 https://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/buddy-system
デジタル大辞泉(小学館)によると、次のように説明していて、対等な関係です。 1 仲間。相棒。 2 特に、スキューバダイビングなどで、二人(以上)が組んでいるときの相棒。 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%83%90%E3%83%87%E3%82%A3/
バディ(buddy)という単語からは、上下関係を見出すことはできませんでした。
日本企業のバディ制度(先輩・新人)
先輩社員・新入社員という関係で、業務に慣れるまでをサポートする制度があります。
バディ制度とは?類似制度との違い、メリ・デメ、バディの選び方 https://ourly.jp/buddy-system/ バディ制度とは?メンターとの違いや導入のメリット・デメリットを紹介 https://thanks-gift.net/column/communication/buddy-system/
(修正)2023年2月9日 日本の上場企業にバディ制度があることが確認できました。日本企業には、業務で使う謎の和製英語とか謎の慣習があるので、英語のバディは口語なのに、ふざけるのは好ましくない業務用語にしても外来語なら違和感はないのでしょう。個人的には「相方制度」や目上の人を悪くいう「センコー制度」みたいなイメージです。なお、欧米圏では上下関係があまりないので、上下関係を意味するところに外来語を使うことには無理があります。
類似のメンター制度(メンター・メンティー関係)
バディ制度の業務サポートよりも、メンタル寄りかメンタルの方をサポートするようです。バディ制度でもメンタルのサポートをしたりすることもあるようなので、バディ制度とメンター制度は近いようです。
いわゆる自己啓発書でも「メンターを見つけましょう」などと書かれていることが多いので、個人的に馴染みがありました。
メンターとは?【チューターとの違い】役割、効果、運用手順 https://www.kaonavi.jp/dictionary/mentor/ 大手企業ではネスレ日本株式会社とキリン株式会社でメンター制度を採用しているのが確認できました。スイスの湖畔に本社を設置しているネスレ社の日本支社で、バディ制度と言わずメンター制度と言うのは納得できます。
韓国版MILUはメンター
韓国版MILUでは「メンター(멘토)」と「メントリー(멘토리)」で表現されています。 ただし、韓国メンバーさんの投稿の中には、師匠・弟子や先生という表現も使われているようです。 https://www.milu.co.kr/popup_inc/event/getfish2/list.php?tname=event_getfish2
日本企業ではメンター・メンティーで対になりますが、韓国版MILUではメンター・メントリーのようです。
MILU語のバディ(システム)は上下関係
MILUには「バディシステム」があります。
公式ページ解説や運営チームの投稿、そして『MILU』コラムでは、バディシステムを、先輩と新人、師匠と弟子、先生と生徒という上下関係で解説されています。
1つめの公式ページの解説は、日本企業のバディ制度に似ていて、先輩・新人関係です。
1.「〔略〕新人メンバー様のために、〔略〕先輩メンバー様たちが〔略〕」 ★バディ・ビギナーの関係になろう!★ https://www.milu.jp/news/notice_read.php?idx=1925
一方で、2つめの運営チームの投稿や3つめの『MILU』コラムでは、上下関係のある師弟関係として捉えられています。
2.「師匠と弟子、先生と生徒のようなものに似ています」 バディシステムについて https://www.milu.jp/popup_inc/event/getfish2/read.php?ac=notice&cate=11&idx=4460&page=1&tname=event_getfish2
3.「バディは自分の先生になり〔略〕」 魚釣りの知識がなくても、楽しめる釣りがここにある! http://column.milu.jp/?p=7303
師弟関係だと、辛く厳しい修行をこなさないといけないとか、束縛の激しい感じがします。一方で、精神的に導いてくれる意味合いが強いメンターの方が緩やかな上下関係だし、日本企業の「バディ制度」も、先輩と新人という緩やかな上下関係なので、まだしっくりします。ただし、もともとの意味は対等な関係で、かしこまった表現でなく口語であることも踏まえておく必要がありそうです。
まとめます: ・バディ(buddy) は語源から対等な関係 ・現実の野外活動でお互いにサポートし合う関係 ・日本企業に先輩社員・新入社員のバディ制度がある ・類似の制度にメンター制度(メンター・メンティー)がある ・韓国版ではメンター・メントリー関係 ・MILUでバディシステムは師弟関係だと形容
*MILU内で、一般的な解釈とかけ離れている用語は、今後「MILU語」と表現したいと思います。例:呪文書(魔法の巻物)をMILU語では「注文書」という 参考:「注文書」は「呪文書」の誤訳 https://www.milu.jp/popup_inc/community/free/read.php?uid=22033&fid=22033&thread=1000000&idx=1&page=1&tname=community_1&number=6707
|