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「 うわっ!寝坊した~~」僕は急いで飛び起きた。 今日は大事な面接の日なのに・・・ とにかく急いで着替え出かける用意をした。玄関を飛び出し僕はタクシーに飛び乗った。 サイフと名刺を忘れた… 「ついてないや~…今日大丈夫なのかな~」 ふと、タクシーの運転手が僕を鏡ごしに見て笑ってこう言った。 「あなた、今日はツイてますね」と。 続けて運転手は、 「本日、我が社が送迎した100人目の人は無料で目的地まで送迎させてもらいます。」 と言った。 そうはいっても財布がないんじゃ・・・今日は一日どう切り抜けよう? 「さぁ着きましたよ どうぞ」 お礼をいって僕はタクシーを降りた。 とにかく急がなきゃ!と思い面接場所に走り出しました。その瞬間「あぁあぁあ~」水溜りに右足がポチャ~ン・・・靴が濡れちゃった><。。。財布は忘れる、水溜りには落ちる・・・今日はとことん、ツイてないな・・・。ツイてたのはタクシーだけか。 その時、 「あの~・・・・」 タクシーの運転手が戻ってきて数間違えてましたあなた様は99人目でしたので・・運賃払ってくださいと・・・慌てて財布を捜す素振りをみせていると・・・・・タクシーの窓の外になつかしのあの人がこちらを見ているではないか・・・。
|||-_||| 貞子・・・・・・
もう一度、しっかり確認してみた・・・財布あったー。よかったあ。あの女の人は、誰だろう。。まわりを見渡したがもういないみたいだ。はっいけない 本当に遅刻する!僕は走って 待ち合わせ場所【MILUカフェ】に向かった。暫くすると、ウェイトレスさんが注文を取りに来た。 「何になさいますか?」 僕はとっさに 「アップルスプーンで・・・」 と答えてしまった。 するとウェイトレスさんは 「かしこまりました^^♪アップルスプーンですね(^_-)」 と笑顔で言って厨房に入って行った。 暫くすると店員さんが煮りんごとスプーンをもってきた。それはすごくおいしそうでした。食べようと思ったとき、ん?煮りんごの中に何か書かれた紙が入っている!!
☆゚+当たり!!+゚☆ なんのあたりだろう?よーくみると小さい文字で・・ 「じつは、はずれ」 と書いていた。本当にツイていない日だ・・・・・・ふと、外をみると雨がふっていた。傘をもっていない・・・。急いで近くのコンビニへ・・・・よく見ると、 【高級傘、一本10万円】 と かかれていた。。。た、高すぎる・・・。こりゃないわ・・・・と思いながら、とりあえず考える人のポーズをとっていたら.... 「どうかしましたか?」 と美しい女性がきいてきた。僕には傘がないのです・・・美しい女性は微笑んで、こう言った,,,, 「私の傘をかしてあげましょうか?」 と・・・。 その女性の傘は、先ほどの高級傘だった・・!!Д素直に「お願いします。」とそう答えた。すると女性は怪しく微笑んで 「じゃあ~こちらへ^^」と、歩きだしたなんだか不穏な気分になったが、僕はついていく事にした。そういえば、この女性、以前どこかで見たことがあるぞ。
どこかで・・・・あーーーー!!! そうだ、この女性は、確か・・・よくTVでグ~~って言ってる人・・・じゃなくて・・・TVショッピングのお姉さん? いや、違うな・・・ そうだ、確かMILUのGAの人で、名前は・・・そうそう、温野菜・・・ って、あれは男か。いや、野菜か・・・そうだ、GAのキャサリンだ。 ベジさんのとの仲が良いとか悪いとかうわさの・・・なぜキャサリンがここに・・・?それにどこに向かっているんだろう?いくつもの疑問が頭の中に浮かんでくる。頭の中で疑問を整理しながら、僕はキャサリンの後をついていった。しかし、よく考えたら なぜ傘を借りるのに こんなところまでわざわざいかないといけないんだ・・・?そういえば大切なことを忘れていた。僕は面接の待ち合わせをしていたんだった!
傘を借りてる場合じゃない!急いでもどろうとしたそのとき 「待ちなさい。」 と肩をつかまれた。振り向くと、薄ら笑いを浮かべたキャサリンだった。 「あなたをこのまま行かせるわけには行かない・・・。ニヤリ」 その微笑に恐怖を感じた僕は、肩を掴む手を振り解こうとした。しかし、びくともしない・・・細腕なのになんて力だ!僕はしかたなくキャサリンの言うことに従い後を着いて行った。
いつの間にか後ろには黒服にサングラスの男が二人付いていた。 しかし、なぜか頭だけネコ耳なのが気になる・・・しかも黒・・・僕も欲しいぞ!黒い耳 どこで手に入るの?つい聞いてしまった ぼく それはね^^・・・・・内緒!と微笑んだ。 なんと またも (謎)のままかどこに連れて行かれるのだろう?? もしかして、面接はもう始まっているのか??僕の仕草を観察しているのだろうか??謎は深まるばかりだ;;面接の結果はどうだったんだろう~謎のなぞ~~?
面接は、合格した。 やったー。初めての給料日が楽しみだ。何を買おうかな。そうそう、ずっと欲しかったアレを買おう。 ネコ耳いや、待てよ・・ネコ耳よりも、もっとほしい物があった!それは・・・ 靴下~ そうだった…。捨て時がわからなく捨てよう捨てようと思ってたら、 とうとう裏側がメッシュになっていたんだ…。通気性はバツグンなんだけど・・・。ぼんやりと靴下の事を考えていると、怪しくネオンが光る看板の前で、キャサリンの足が止まった。
ここよ・・・・クスッ^^ここは・・・伝説のホストクラブ「愛本店」じゃないか!キャサリンは日々の鬱憤をここで発散しているのか?彼女はNo2を指名するやいなや、ピンドンを一気に飲み干した。何かあるわけでもないけど、酔いたい。。。そんな気分でいた。。なぜNo.1ではないのか・・・! それは、No.1がキャサリンの大の苦手な男・・・ そう、No.1の正体は!! 貞子の兄「貞夫」であった。 源氏名でも昭和のかほりが漂うニヒルな男。
昔、ミーヤを傷付けたこの男を許すわけにはいかない・・・でも、心が求めてしまう。いったいどうしたらいいのか・・・。 余計なことは考えないことにしよう。すると・・・ホストのピンドンコールが耳をつきさした。
・・・もう2本目かよ。キャサリン、すごいなぁ。その時、ある光景に目を疑った あれは・・・温野菜!?なぜ、ここに・・・? 「あぁ~!!!オーナーまた経費で飲んでる><」 ナゼだか涙声のベジさん・・・もしかしてオーナーって、キャサリンさん!? もし、キャサリンさんがオーナーだとしたら僕をこの店、伝説のホストクラブ「愛本店」にスカウトするつもりなのか?
その予感は当たった だけど・・・あれ?面接したかった会社ってホストクラブだったっけ・・・?でも、いいお給料がもらえたりするんだったら・・・・。この際、何でも良いと思って、働くことにした。
「いらっしゃぁ~せ~」 僕のノリはここでは浮くと自負した瞬間であった。髪をかきあげながらキャサリンは言った。 「実は新しい事業を考えていてねぇ…」 それは、あなたの協力なしでは出来ない事なの~。。そのノリが必要不可欠な事なの~。 ん?俺のノリ!?一体俺のどこにそんなノリのセンスが。。あると言えば不幸の連続。。不幸に関してはいいノリだと思うが。。(@□@)ハッ!もしかして!?私、オカマバーもしたいと思っていて、出来れば協力して欲しいの、貴方なら良いママさんになれると思うわ。
オカマバー!オネエバーと言ってほしかった! 訳のわからないツッコミを心の中でして、キャサリンが、こう話を持ち出した。オカマバーか・・・貞子一筋の僕にできるだろうか?? いいや・・・貞子一筋だからこそやらねば・・よし!! でも、まず何からとりかかろうか・・・ 取りあえず、考える前にご飯食べよう・・。お腹が空いた~! たしか、冷蔵庫に残り物の何かが・・・。
ゴソゴソ!
あ、あったー 魚肉ソーセージ! ソーセージをかじりながら、ふと考えた俺の人生こんなんでいいのだろうか・・・。思えば朝からついてない事ばかり。。そしてなぜかオカマバーのママ。。。あ、もうこんな時間だ!居抜きで借りた新しいオカマバー「髭がぁる♪」のママ「ドテ子」として、新たな人生が始った・・・
「どぉんだけぇ~」 まずは基本の言葉をみっちり鍛えこまれた。それと、動作指使いをしなやかに見せるテク・・・ヒゲと すね毛も処理しなければ。。>< 禁断の世界への一歩としてカツラを購入しにデパートへ俺は行く バーコードかつらを手に取ってみた。かとちゃん系もつかうかもw 我ながら似合ってるかもと鏡にうつる自分をみて、おもわず笑みをうかべてしまう。
うふふっ つい、自分のバーコードヘアと比べてしまうなぁ。。。そして がっつポーズ!!グワッシ!!そして、今度は、婦人服売り場に恋人用と言いつつ物色・・・・スカート姿が意外に似合う自分を発見!! ううう。でもこれきつい・・・><サイズが合わないのか~~。 もっと美しく着こなしたい・・・ダイエットを意識する気持ちが僕の中に芽生えた。どんどん、心が女性化していく・・・ もういい、もういいんだ・・・ 今の自分の感情に、素直になろう・・・こんな僕を彼女は認めてくれるだろうか
貞子・・・
世間に認められなくても、君には認められたい・・・ どう思うだろうか、どんどん変わっていく、僕を・・・むしろ同性としての友情を深めていくべきだろうか・・ (б_б)...ン? 友情に・・・性別は関係ないんだ!!友情と愛情・・・どちらを取るべきか・・・
そして、決めた。 僕は、愛情をとることにした。 はて、でも愛って何だろう?恋と愛の違いは何だろう?よく話題になりがちな、ありふれた「問い」が僕の頭の中でコダマしている。 とりあえず、流れに身を委ね様子をみてみよう・・・ 愛とは・・・・愛って・・・同じ質問が頭の中でこだまする・・・・。 深く考えてはいけないとは分かっているんだけども。 本当の愛を・・・僕は知らない・・・考えてもわかるわけなんだよなと思った。そんな事に思いを巡らせていると、 『あなた、やっぱりいい線してるわ❤』 振り返ると、レジの横にキャサリンが立っていた。キャサリンをみたとたん僕はドキドキしてきた。このドキドキはなんだろう・・・。
まさか・・・!!
いや・・・そんなはずはない・・・
でも・・・・・・
これが・・・・愛?(*´ェ`*)ポョ きっと・・・愛 たぶん・・・愛(*--*)
愛の水中花♪に酔いしれているとキャサリンが言った。 「あなたからは昭和の香りがぷんぷんするわね。」 昭和生まれの香りって、どんな香りだろうか?平成生まれの僕にはわからない??でも良い香りだ~♪ 「初めてにしてはいいセンスしているわ。でもNo.1になるためにはそれでは不十分よ。」 といってキャサリンは何かを渡してくれた。 こ、これは何だ!! こんなものを使ってNO.1になれるのか? 「キャサリンさん、これはいったい何ですか?」 僕は尋ねた。 『温野菜さん宅の鍵よ』 っと、キャサリンはニッコリとほくそ笑んだ。ホストクラブの従業員として働く彼の家に一体、どんな秘密があるというのだろう?とりあえず彼の家に忍び込んでみると・・・机の引き出しになにやら輝くものがある。 「お、これは伝説の時短99%リングだ!」 す、すごい・・・ 「ほ・・・ほしぃ・・」 のどから手がでそうな勢いだった。。僕は抑えられない衝動に駆られリングをはめてみた。おお、このリング指先が暖かく・・・・今日は はじめての給料日~ヤッターアップルスプーン30個買おう残ったお小遣いはやっぱ財布?w もしくは・・・!! それも・・良いかもしれない。。フフフフフ・・・・そうだ!残ったお金で転職雑誌を買おう
…ジリジリジリジリーーーー!!!!! 耳元で鳴り響く目覚ましにハッとした。 「…ここは?・・・ 僕の部屋? ・・・え? 今までのは夢だったのかな?」
そうだ!?今日は大事な 面接の日だったんだ!!こうしちゃ いられない!!まず。。ズラを。。ちがっ!? か、かつらを・・・・いや。今日はカツラはつけずに行こう。ありのままの自分の 姿で 面接に望もう!忘れ物確認。 「財布は持ったぞ~。持って行かないのはカツラだけだ~。夢で見たような失敗はするものか~。」 僕は気合いを入れて第一歩を踏み出した。 もう昨日の僕じゃないんだ 踏み出し始めたその一歩からウンが付き始めていたことに僕はまだ気がついていなかった。優しい春風の中を、軽い足取りで颯爽と歩き、僕は面接に向かった。
青い空、綺麗な桜、いつもの公園が眩しい。 僕は今日も生きている、それでいい、と心から思えた。面接の後は貞子とデート。「必ず合格するからお祝い♪」だって。 初給料で貞子に何をプレゼントしよう・・・? 僕の心と足取りはどこまでも軽かった。
~第3章~【完】
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