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喧嘩ばっかしてたあの子と俺。 あの子は可愛かったけど勝ち気だった。 同じクラスで別に友達でもないのに、なぜか口をきけば喧嘩ばかりしていた。 最低なことに、殴って泣かせたこともあった。傷つけたこともあった。
転校がきまったあの日。あの子は帰り道逆なのにずっと後ろをついてきた。 俺は嫌いだったからシカトして帰ってた。
うちに帰るには、小さい公園を抜けると早くて、その公園にはちっさい山があった。 あの子はその山の頂上から俺を呼び止めた。 「(俺の名前)!」 叫んだ。 「大好きだよ!」
俺はどうしていいかわからなくて、シカトして帰った。 なかったことにして生活して転校した。
小学校低学年の思い出。
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