映画「ファインディング・ニモ」で一躍人気魚になったカクレクマノミ。

「皆さん、僕ニモです!よろしく!」
この映画で主役を張ったニモ君♪こんなかわいい姿で登場されたらメロメロになってしまうのも当然で、
2003年公開とすでに7年が経過しますが、美しい映像とあいまって今でも多くの人に愛されている
アニメーション映画の傑作です。
さて、クマノミという魚ですが、認知度の高いカクレクマノミの他にも、ハナビラクマノミ、セジロクマノミ、
トウアカクマノミ等いろいろなクマノミがいますし、ある海域でしか見られない固有種もいます。
この世界では、カクレクマノミとトウアカクマノミが登場していますよね。

「ちょっとキモイね。。」
クマノミがイソギンチャクと共生していることは皆さんもご存知だと思いますが、カラフルなイソギンチャクと
これまた美しい体色を持つクマノミとのコラボは視覚的にも見目麗しく、海中においては人気の被写体と
なっています。
実はこのクマノミ、性転換する魚だということをご存知でしょうか。
クマノミのおうちはイソギンチャク。このおうちには複数のクマノミが住んでいますが、おうちを取り仕切るのは
一番大きなメスのクマノミです。
つまり、ふくよかな肝っ玉かあちゃんが一家を背負ってる、という訳ですね。
おとうちゃんといえば、おかあちゃんの勢いに押されてか体も少し小さく、ちょっと後ろに控えている、
という感じでしょうか。
しかし、不幸にしてこのおかあちゃんクマノミが亡くなってしまうと、なんとおとうちゃんクマノミが
「ここは自分が頑張らねば!」と一念発起して、一家の大黒柱となるべく、なんと性転換を起こして
おかあちゃんクマノミとなるのです。そして、体もふくよかに大きくなっちゃうのです。
私たちから見ればなんとも不思議な話ではありますが、厳しい自然環境の中で子孫を確実に残すために
クマノミがとった生きる為の手段です。
こうすることで、一家一人、おかあちゃんがちゃんといることになりますからね。
それじゃあ、おとうちゃんはどうなんねん!?という話になりますが、次に体の大きいクマノミが新たに
おとうちゃんの座につく、ということになります
でも、子供にとっては迷惑な話です。
おかあちゃんが亡くなったらおとうちゃんがおかあちゃんに変わり、それに伴い体が次に大きいという理由だけで
新しいおとうちゃんが決まるわけですから。
そして、また不幸にしてこの間までおとうちゃんだったおかあちゃんがお亡くなりなると、体が次に大きいという
理由だけで新しいおとうちゃんになったおとうちゃんが新しいおかあちゃんになるわけですから(^^;;
ややこしや~♪、あ、ややこしや~♪

「こんにちは!皆さんご存知のフエヤッコダイの僕はタッドだよ!
ニモだけじゃなく僕もよろしくね!」