今日は、体の設計図、遺伝子のおはなし。
人間には、23組の遺伝子がある。
パパ方から1本、ママ方から1本の染色体を受け継ぎ、コレが対になっているのだけど、
男性だけ、対になっていない遺伝子がある。これが、性別を決めるXY遺伝子。
この、対になっているとゆーのはとても重要で、パパママの染色体の一部を入れ替える事で、
孫には、多くの組み合わせ(多様性とゆー)を残せることになる。
たとえば、飢えに強い人、乾きに強い人、寒さに強い人、暑さに強い人…
といった、多様性をもつことで、環境が変化しても生き残れたり、
各種病気で、一度で全滅なんて事が起こる可能性を減らせる。
更に、対になっている=バックアップがある。といった感じで、
紫外線とか放射線とかで、染色体の一部が壊れたとしても、簡単には遺伝子情報は損なわれない。
学校で習ったときには、うまくできてるなぁ…と感心しました(笑
しかし、ここで問題となるのは、バックアップのないY染色体。
もし、破損したらどうなるのだろう…と、調べてみたら…
徐々に短くなっているそうです(汗
女性のXXや、他の遺伝子では、対になっていて片方に病気が遺伝していても、
もう片方の元気な方が優性なため発現しないといったガードがあるのに対し、
短くなったYでカバーしきれないXの部分に遺伝病があると、即、発現してしまいます。
特に病気、感染症などに対する免疫力は女性の方が高いそうです。
平均寿命が女性の方がながいのも関係するかも?
で、この先、どんどんYが短くなっていくのですが、なくなってしまったらどうなるのか。
…実はネズミの一種でなくなっちゃったのがいるのだけど、200万年元気に頑張ってるそうです。
現在では絶滅危惧種らしいけど、きっと原因は人間のせい(ぉぃ
はたして、人間も同じように頑張れるのか。この先、男性はいなくなってしまうのか。
現在の遺伝子工学をもってすれば、Y染色体の再生、改良や、
女性同士での遺伝子交配は可能だろうけれども、生物学的、倫理的には、はたして…( ゚-゚)~゚