新入生の頃、山岳部や少林寺拳法部からの追撃を逃げ切るために入ったサークルは、なんだか変わっていました。
いきなり、「これ書いて」と渡されたのは実に50項目以上もの好みを求める物。
好きな俳優は?好きな歌手は?好きな猫の種類は?好きな朝ごはんは?好きなフィリピンの島は?好きな越後屋役は?好きな・・・・・・・
当然、私です。面倒だなぁと思えば嘘ばかり。
今、書いていて思いました。これ、就職試験に使えばいいのに。項目が増えれば増えるほど、語る以上にその人の趣味や性格が掴めそうです。
空白が多くても問題はないでしょう。
さらさらと一気に書いてしまう私みたいなのは嘘つきが大半でしょう。採用してもろくなことがありません。
全部埋めるような奴もどうだか?趣味が多すぎるのはどうも仕事はやる気なさそうにもとられるかも?
競輪選手、競艇選手、オート選手、騎手と全部書けていたら・・・・・。う~~ん、私なら即採用ですが。
判断基準は企業によってまちまちでしょう。
また面接時にも前情報があればスムーズかと思えます。
「ほぉう、君の好きな犯罪者は麻原彰晃かね?不採用です!!」
「いや、いや、そんな質問なかったじゃないですかー」
と学生の緊張もぐっとほぐれます。
横道にそれました。軌道修正!!
サークルのアンケートで初めて芥川龍之介の名前を書いたのが始まりで、未だに使わせてもらっています。
実は、そのときは全く読んだこともなく、いつものはったりでした。
その後の私の赤っ恥話に繋がると期待されるでしょうが、そうにはならなかったから未だに使わせてもらっているんです。
若者の集まりです。
「そうか。エゴン・シーレが好きなの?同じ世紀末を生きる若者として、うんたらこうたら、ああだこうだ」となれば、私もすぐに退部したでしょう。
俳優やテレビ番組に自分の共感を重ね合わせキャッキャ騒いでいるので救われたのです。
芥川龍之介を読んだのは、このあと大分経ってから。
去年も書いたけど、好みは別として世界屈指の天才だと思いました。
明日は河童忌。
ボートに賭けたい気持ちも分かるけど、合間合間に短編でもどうでしょうか。
ちなみに芥川が亡くなった翌年の今日は葛西善三が病没しました。
代表作の「子をつれて」くらいは知識として覚えてやってほしいなぁと思います。