僕は彼女からの友達リクエストに応答しお詫びのメッセージを送った
そして材料釣りの合間にあらためて彼女のfacebookの投稿に目を通した
いや、facebookを見る合間に釣っていたというのが正しいかもしれない
子供と出かけた海での肉厚のあわび、ママ友の家で昼間から飲む高級シャンパン
そこには彼女の裕福な暮らしぶりがあった
さらに彼女は世界遺産を臨む湖のほとりや有名温泉地にマンションを持っていた
彼女はセレブな世田谷マダムとなっていた
製本テープもまともに貼れなかったあの不器用な女の子が世田谷マダムにねぇ
などと感慨にふけっているうちに彼女から返信メッセージが届いた
『そうです○△で一緒でした ・・・・・・・・・・ お元気でしたか?』
元気じゃないこともしばしばあるが、13年ぶりの相手におっさんが愚痴るわけにはいかない
かといって元気でしたよ!なんて返す気にもなれない
さんざん迷った挙句に送信したメッセージはいたって平凡なものとなった
『う~ん、そこそこw ・・・・・・・・・・ xxさんはセレブな世田谷マダムになったのかな?w』
その日彼女からの返信はなかった
この時、彼女とのやり取りはこれで終わりになるだろうと思っていた