83目の日記
梅雨開けしそうな日の夜、小さな少女うさぎが一人、
蒸し暑い夜の街でsummerクリスタルと丈夫な流木を売っていた。
丈夫な流木とsummerクリスタルが売れなければ
父親に叱られるので、すべて売り切るまでは家には帰れない。
しかし、人々は日本特有の蒸し暑さで、
少女うさぎには目もくれずに通り過ぎていった。
summerクリスタルは如何ですか?
丈夫な流木は如何ですか?
全く売れない
少女うさぎは考えた
そうだ、マッチを…炎で幻想を…
いや、年の瀬ではない 時は7月だ暑いわぁ
それでも、少女うさぎは、マッチに火をつけた
あぁ、風鈴の音色 スイカの香り そうめんだわ
玉蜀黍も美味しいな カキ氷最高
団扇に 扇子 蚊取り線香
向こうに見える緑は もしかして 蚊帳?
少女うささぎ 蚊帳を知っているとは…
昭和何年生まれなんだ?
お祖母さん?
うさぎは 天国に召されるの?
違った 砂かけ婆だ
鬼太郎さんかと思ったら
げげげの下駄郎さんね
(前の日記を参照)
でも、涼しくならないわ ちっとも怖くないもの
そうだ!!!
水死体のふり
例の背泳ぎ その手もあるな!!!
水死体は 拙いかも…
怖がって誰も近づかないだろう
少女うさぎちゃん、値段を下げたらどうなの?
そんなのもうとっくにしました
昨日の半値以下にしました
それでも売れないの
マッチで丈夫な流木に火をつけたい心境の少女うさぎです
シャークボールもサメ釣り針も売れません
まぁ、その2つは 明日、自分が使えば良いけど…
あぁ、暑い…
眠りたい もう疲れたわ
トモエスカの付近の路上で 倒れ込んで寝るかもしれないわ
どなたか 丈夫な流木と summerクリスタルを如何ですか?
健気な少女うさぎは、夜明けまで売り続けたとさ
ちっともめでたくないけど、
めでたしめだたし
ってことにしておきます
ごきげんよう さようなら