会社に着くや、「帰りたい」ともらすのが私の口癖になりました。
かれこれ20年使っている年季の入った言葉です。
今日なんかは、家から一歩出たら、もらしそうになりました。
会社の寒い部屋に閉じ込められるのはかなわんので、あれこれ理由を作って外に出ました。
後輩と一緒に歩いていても全然面白くありませんでした。
暑いからと、とにかく早く帰社したがる。困った奴です。
ふと見ると、外国人旅行者が目につきました。
いかにもフランス系の女子2人組。
暇つぶしが見つかったのです。
後輩を残し、話しかけました。
日本の歩き方を伝授したのです。旅人には良心的な私です。
後輩のところへ戻ると不思議そうな顔をしています。
「何を話していたんですか?いや、それよりも言葉できるんですねぇ、英語ですか?」
「いえ、フランス人でした」
「ぼく、第二外国語フランス語でしたけど、喋れません。覚え方にコツでもあるんですか?」
「翻訳コンニャクを食べたらいいですよ」
「はあ。。。?どこに売ってますか?」
やっぱり、あんぽんたんでした。
フランス語なんてできるわけがない!
後輩が気にしていた日本の歩き方ですが、
「ヤッチャ場行きなさい。とにかくトラックのドライバーの多い所」
移動に一番銭がかかります。
ドライバーの暇つぶしに話し相手になりながらの旅もいいもんです。
私も若いころは、よくトラックへもぐりこんだものです。
おっちゃーん、と言うや、「よし、乗ってけ」
乗り込むと、コックピットのアイドル・八代亜紀を聞かされるのです。
ヒッチハイクに慣れたヨーロッパ旅行者なら、日本の相乗りも経験してほしいものです。