冬 薄っぺらい日常に
戸惑う私を遠ざけて
あなたと始めて言葉を交わした
春 木々は桜色に塗り変えられて
あなたと初めて見る光景に
口紅も拭かず目を奪われる
夏 月が鋭く空を突き刺し
熱い思いに駆られる私を
あなたはそっと導いてくれた
秋 秋の日暮れにひとすじの雨
無情にもあなたはもういない
交わることもないままに
やがて木々はあかね色に染まり
美しく街を山を飾る
あふれる想いに涙する
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四季のめぐりに
虚ろな詩(うた)が寂しく響くことを
あなたは知っているだろうか
やっぱりお別れの季節なのかしら、
あなたと歩けなかった道を、
今は一人歩いていく。