なんだかんだで楽しんできてる
今夜の俺はボトルウイスキーを入れてロックで揺らしている
ここにいる奴らはどいつもこいつもガタイが良いみんな無言で酒をたしなめる大人たちだ
こうゆう空間ってのはどこか都会の乾いたそして辛口の空気を感じさせる
ここに幼稚なガキはいないし言葉で語ろうなんてやつもいない
そうここは背中で語る空間なのだ
今日も最後にウエスタンなドアを開け我が家に向かう
扉を肩で押し開き揺れる扉を後ろにして歩いていると横から声をかけられた。
「お客様ー上着はこちらでお預かり致します。」
「ああーすまないなー」上着を脱ぎながら寄ってきた執事に投げて渡す
「次の扉では防弾チョッキをお預かり致しますね。毎度のことですがご自分のかごに間違えないようお戻しくださいませ」執事はそう言いながら一礼をしながら下がっていった。
俺は防弾チョッキを脱ぎ捨てカゴの中に入れる前に出したかごをそのままにして素早く次のドアが自動で開く。海外ではよく見るが日本で使われているのはとても珍しいタイプだ普通のドアが押しドアのように開くのだつまり一方通行なのである。
さらに着込んでいたセーターやらを脱ぎ捨てスーツに着替える。もう先程までのガタイのいい男はそこにはなくどこから見てもただの薄っぺらいサラリーマンだ。
「すいませーん。お会計お願いします。」レジにて男が声をかける。これは大事なリセットなのだ外の世界とここは違うそれを再確認するためにここにはあえて声をかけられるまで誰もレジには立たない。
呼ばれて出来た店員もまるでゲームセンターの店員のようにちぐはぐな感じでまさに学生レジといったところです。
「来週もウィスキー5%の瓶でよろしいでしょうか?」店員が請求書と一緒に差し出してくる。
私は丸をつけて会計を済まし自動ドアを出て,夜の都会の闇に紛していく。そして細い足をせかせかと動かし家路を急いだのでした。
そうここは気取るハードボイルドが集まる店
男たちはそこに一瞬の夢を見るのだ。ハードでボイルドなあまーい夢を・・・