「よく読んだ童話」
「おおきな木」シルヴァスタイン作 本田錦一郎訳 篠崎書店
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むかし りんごのきが あって・・・
かわいい ちびっこと なかよし。
まいにち ちびっこは やってきて
きのはを あつめ きのみきに よじのぼり
えだに ぶらさがり りんごを たべる。
ちびっこは きが だいすき・・・
だから きも うれしかった。
けれども ときは ながれてゆく。
ちびっこは すこし おとなになり こなくなった
きは たいてい ひとりぼっち。
ところが あるひ そのこが ひょっこりきたので きはいった
「さあ ぼうや わたしのみきに おのぼりよ・・・」
すると ちびっこは
「ぼくは もう おおきいんだよ きのぼりなんて おかしくて。」
「かいものが してみたい。おかねが ほしいんだ。」
そのこは きに よじのぼり
りんごを もぎり みんな もっていってしまった。
きは それで うれしかった。
ながいあいだ こなかった
そのこが あるひ ひょっこり もどってきた。
「きのぼりしている ひまはない あたたかな いえが ほしい。」
おとなになった そのこは いった。
おとこは えだを きりはらい
じぶんの いえを たてるため みんな もっていってしまった。
きは それで うれしかった。
だが また おとこは ながいあいだ こなかった。
そして さいごに もとめたものは・・・
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