ワインの思い出
貴方は突然、家にやって来て
無言で勝手する
台所の棚を開きワイングラスを取り出し
大事な私のワインを飲む
私はワインが好き
私は貴方からワインを隠す
ワイン旨みを一人楽しむ
ワインの楽しみは深い
貴方は勝手にワインを探す
冷蔵庫のドアを開け
書斎の机の引き出しを開け
クローゼットの棚を開ける
どこに隠しても、
貴方は私のワインを見つける
勝ち誇ったような
憎めない顔で
貴方は勝手にワインを飲む
隠したはずの私のワイン
それなのにどうしてだか
ちっとも嫌じゃなかった
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貴方は勝手に死んだ
貴方らしい死に方で
私は笑ってやった
それから泣いてやった
私は一人、ワインを飲む.