カレー好きは掃いて捨てるほどいますが、私の周りには自称カレーの王様が二人います。
昨日、話していて発覚しました。
まだ20代半ば。学生時代はカレーばっかり食べてきたんでしょうね。何から何までとても詳しいのです。
何処の店がいいのか?たぶん、これならカレー好きじゃなくても薀蓄ある人いるでしょう。
とにかく市販のルーの説明を微細に語る姿に凄味があり、正直あきれました。
聞きながら、そういえば、と思い出したのです。
いました。おんなじことを言っていた奴が、以前、この部署にいたのです。
すぐに、仲間がいるぞ、と連絡したら、さっそく今日、顔を出してきました。
カレー対決です。
「王様は二人はいらんでしょ?」と言うと、
「俺の方が詳しいですよ」と若僧が言う。
「お前も、いい筋してるけど、まだ大臣やな」と大人げなく先輩の方が言う。
そのまま、あれこれ、クイズ合戦で優劣を競っていたのですが、聞いている私がついていけないのでうざくなってきました。
「君ら、そんなに詳しいんやから、二人でカレーのホームページでも作ったら。雑誌みたいに」
「ダメですよ!」
「そうそう、雑誌なんか、あんなんカレー好きじゃないですよ」
「誰がおいしいカレーを教えますか?」
「うんうん、人には教えん!雑誌のとってつけたような理屈も気に入らん」
さんざん、理屈をこねてきて、こういうところもよく似ている二人。
「けど、グラさん。こいつより俺の方が食ってる量も多いし、王様の座は渡せませんねー」
「グラーツさん、俺の作ったカレー、今度食べてください。センスの差が分かるから」
「いや、おんなじセンスのように思えるぞ!まあ、どっちが王様でもええやん」
私も、面倒くさいのでなだめにかかったわけです。
くだらんことに、こんなにプライドを持てて、この人たちは幸せ者です。ばかげたことでも意地を張れる、そういう姿勢を見ると、いい後輩を持てたなぁと思えました。
でも、収拾つけないと!
「よし、男らしく、王様譲った方に、お昼カレーを奢るよ」
「お前、王様な!」
「いや、先輩には適いません。大きな背中追っかけます」
こいつらにはプライドなかったみたいです。
カレー兄弟が同じ部署で働けるように画策しようと思います。
ぼく、肉が入ってるからカレーあんまり好きじゃないんですよね。