思い起こせば高校2年生の頃、古典の先生の紹介で彼女に出会いました。
高校2年生。はるか昔なのです。
クラス替えがあった直後に交通事故に遭い、右半身の様々な部位を骨折。3か月近くの入院中には、1年生の時に仲の良かったクラスメイトが遊びにきてくれましたので、あまり退屈はしなかったです。学校に復帰してからは、新たなクラスの大半の人の顔と名前が一致せずに困っていました。そんな時です。
ずっと優等生で生きてきている私は、「不良になってやる!」と思いながらも、不良のなり方が分からず迷走していました。だって、基本真面目ですもん。
担任でもない古典の先生が気にしてくださったのは、足元のしっかりしないアホの子が心配だったんでしょうね。
先生が紹介してくださったのは、小川洋子著『完璧な病室』『妊娠カレンダー』。
初読の時点から、ガラス越しに見た現実世界を書き綴った、幻想的でもあり現実的でもある彼女の世界に引き込まれました。
今考えれば初心な高校生が読むような内容ではないと思われます。
大切なもの、手放したくないものなのに、手のひらからすり抜けてしまう寂しさ。現実の生活の中にふとできた裂け目にはまっている、女性の心情の揺れが繊細に表現されています。
それから早〓〓年(もう二桁かぁ)。
雑誌での突発的な特集や、文庫になりそうにないなと思った掲載文は雑誌を購入。文庫になりそうだなと思ったら、文庫が出るまで読むのを控え、文庫で新しい喜びを得る。
彼女とは、そんな関わりをしてきています。
サイン会や座談会は行ったことない。リアルでの彼女には興味がなく、紡ぎだされた文章だけが好きなのです。
彼女の新作が、9月に出ます!!!
久しぶりの新作だから、うれしくてうれしくてウキウキが止まらない(*´ω`*)
MILUの日記に長々と書いてしまうほど、うれしい(*´ω`*)
この文の趣旨は緑字のところだけなんだけど、ここまでダラダラと書いている私の喜びっぷりを察してください。笑