最近、親友の引っ越しを手伝った。
生憎の空模様であったが、間一髪、土砂降りの雨が降る直前
に、何とか終了して事無きを得た。きっと、彼の普段の行いが
良かったのだろうと思った。
その引っ越しで思い起こしたのが、数年前の自分自身のの引っ
越しであった。
2DKのマンションの部屋に夥しい量の家財道具の山。食器棚、ダ
イニングテーブル、靴箱、本棚、洋服ダンス×3、整理ダンス、雑
貨や工具等の収納台、パソコンデスク、オーディオセットとTV台を
兼ねたローチェスト、ソファベッドに加え、炬燵や布団などなど・・・
もう、あしの踏み場も無いほどの居住空間であった。
更に、ついつい買い過ぎて溜めこんでしまった本の他、趣味の競
馬関連の本や雑誌、ビデオなど、尋常じゃない量に、辟易した。
引っ越しが決まってから、それらの物を処分するのに一ヵ月ほど
掛かった。思い出深い物を捨てる時ほど、覚悟がいるもので、そ
の時に思い切って断捨離を敢行した。悩み悩んで捨て去った思
い出の数々。確かに、精神的に辛いものがあったが、身も心も
スッキリしたので、今振り返ると決断して良かったと思う。如何に
物欲塗れの生活に浸っていたのかと、己を恥じ入るばかりだ。
またぞろ、増えつつある身の周りの物をプチ断捨離で減らしてい
る。足す生活から引く生活へ。先ずは、「足るを知る」ことから始
めよう。