先日 ふとしたことから
友人テレスの日記を 見ることになった
これは秘密の日記なのだから
公表してはいけないのだが・・・
×年×月×日 晴れ
ある夜
アリスがこんなことを口にした
一人の男性しか愛せないって 私には理解できないわ
私は いつも 複数の男性に愛されていたいし
そして みんな 同じように愛しているし
誰が一番って 聞かれても
答えることができないわ
それが ひどい誤解を生むのね
まるで そこに 愛が無いかのように
それから 夜が 何十回か 過ぎ去って
ある朝
あけ放たれた窓のカーテンが
冷気を含んだ朝の風に揺れる音で 目が覚めた
朝日が 庭のメタセコイアの葉の隙間から
二人の横たわるベッドにあたっていた
夜具がずれて はだけた夜着のあいだから
アリスの白い乳房が露出していた
乳房は朝の光を受けてバラ色に光り輝いていた
その光景に目を奪われながら
僕は なぜか 波に漂うカモメの群れを 想像していた
沖の方の 太陽の光が 燦々と降り注ぐ波間を
気ままに 揺れながら 漂っているカモメを
僕も カモメのように 沖にでて
新し時に 身を任せていたい気持ちになっていた
ここでテレスの日記は終わっていた
アリスとテレスの愛は
ここで終わったのだろうか
それとも ・・・・・
シェィクスピアが「ロメオとジュリエット」を書いたのも
きっと プラトン的イデアの理想世界を夢見たのであろう
果たして 現実世界では ・・・・・
さて そんなことは どうでもいいとして
クリスマスが もうすぐ そこに
予定もないし
また 例のごとく インナーワールドに旅立つとするか