今回のイベントのターゲット魚は「くらげさん」。クラゲと言えば、昨今水族館などでもすっかり人気者のようですが、自宅で飼う人もぼちぼち出てきているとかいないとか。部屋の照明を落として水槽の中をゆんわりと動くクラゲを眺めるというのもなかなか癒されそうでわっるくないですよね。先日の「マツコの知らない世界」という番組で家庭用のクラゲ飼育セットが紹介されているのを見てほんの少し心が動きました。
さて、話は変わり、クラゲって感じで書くと「海月」と書くことは皆さんも良くご存知ですよね。この漢字は想像するに難しくないように「クラゲの円形のフォルムが海に浮かぶ月のように見える」ことに由来するという説が有力なようです。そして、ご存知の方も少なくないでしょうが、クラゲという漢字は「水母」という漢字でも書きますよね。こちらの漢字は、なんでも中国の古い書物(晋の時代に書かれた「博物志」という伝説集)に「クラゲは目がないので(現在では実際にはくらげには目があることがはっきりしています)、目の代わりとしてエビを自分の案内役として付き従えている」と書かれており、そのエビを従えているクラゲの姿が母子のように見えるということに由来しているそうです。
さてさて、またまた話は変わりまして・・・
僕はその昔波乗りをしていたのですが、サーファー達の間で天敵として恐れおののかれていて有名なのが「カツオノエボシ」というクラゲです。正確に言えば「jelly fish」ではなくヒドロ虫の仲間に属するようですが、こいつが猛毒の持ち主。
刺されると激痛でカツオノエボシが出ると救急車が出動する事故が起こります。二度目に刺されるとアナフィラキシーを起こし、ショック死の危険もあるという非常に危険な生物です。
まあ、日本では本州の太平洋の沖合に生息しており、台風で流された場合にだけ海岸近くに発生するクラゲなので台風が過ぎたばかりの海も大好物なサーファーでもない限り、一般の海水浴客などの方々は遭遇するリスクはさほど高くないと思うし、ちゃんと監視員のいる海水浴場では「遊泳禁止」にするだろうから、まあ心配はいらないと思いますが、万が一海に行った時に10センチほどの透明の藍色をした生物が浜に打ち上げられているのや海面にプカプカ浮遊しているのを見かけた時には決して触れたりしないよう、くれぐれも気を付けてくださいね。