良く使う言葉の中に「羽目を外す」という言葉がありますよね。
意味を調べると「調子にのって度をすごすこと」とあります。
この言葉によく似た言葉として「箍(タガ)を外す」という言葉もありますよね。
こちらも意味を調べると「規律や束縛から逃れて、しまりをなくす。羽目を外すこと」とあります。
つまり「羽目を外す」と「箍を外す」はほぼ同じ意味の言葉ということになります。
でもこの2つの言葉ってニュアンス的に何だか違うような気もしませんか?
そこで調べてみました。
「羽目を外す」と「箍を外す」の違いそれを知るためには
「まず『羽目』と『箍』の違いを調べよう」と思いました。
まず「箍」ですが、箍を調べると「竹を割き、編んで輪にしたもの。桶 (おけ) ・樽 (たる) などの
外側にはめて締めかためるのに用いるもの」とあります。
そう言われると何だか明確にイメージできますよね。
つまり「箍を外す」というのは「この桶や樽を締め固めている箍を外して、締め固められているのを解くこと」
となりますよね。
ですから「規則やルールから自由になる」というニュアンスが強いものとなります。
これに対して「羽目」とは「好ましくない,または追いつめられた状況・事態のこと」を意味します。
よく「○○を背負わされる羽目となった」というような使われ方をしますよね。あの「羽目」です。
つまりこちらはものではなく状態ですね。
ですから「羽目を外す」というのは、「好ましくない,または追いつめられた状況・事態から解放される」
という意味合いに名Rなります。
ですから「追い詰められた状態から解放される」というニュアンスが強いものとなります。
「羽目を外す」という言葉が「たまには羽目を外してストレス発散しなよ」といったように
割と肯定的な意味合いで使われるのに対して
「箍を外す」という言葉が「箍を外してだらしないことをやるんじゃないよ」というふうに
特として否定的な意味合いで使われるのも、「羽目」と「箍」の違いに着目すると何だか納得できますね。