11月28日のお昼過ぎ、グレイトフルデイズ社の社内では、ちょっとした騒ぎが持ち上がっていた。
運営社員(以下社員)「部長!! 大変です!!」
部長「どうした!?」
社員「クリスマスイベントに向けて、新しいデータ上にてMILUを動作テストしていたら、とんでもないバグが発生しました!!」
部長「なにがあった!?」
社員「不具合でNPCキャラのボイスが、全く出ないんです!!」
部長「それは困ったな! なんとかならないのか!?」
社員「データのロールバック、ボイスデータの検証、プラグインのチェック、諸々やってみましたが原因が特定できません! このままだと日本時間の16時には、間に合いません!」
部長「なんだと!! オープンを遅らせでもしたら大変じゃないか!! いいか! 社会人は時間厳守なんだ。 なにがなんでも16時にはオープンさせる! なんでもいいから良い方法を考えろ!!」
社員「・・・は、はい、善処します!!」
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(それからしばらくして)
社員「部長! いい方法が思いつきました!!」
部長「なんだと、NPCのボイスが復活したのか!?」
社員「いいえ、しかしながら逆転の発想を思いついたのです!!」
部長「なんだ!?」
社員「クリスマス前に一回イベントを挟むことにして、白ひげ鯨村のNPC全員が、氷漬けになってしまったという設定にすればいいんです!! こうすれば誰も喋れません!!」
部長「おお! それはいいな! 良いアイディアだ!!」
社員「設定は、いつもの通り、メモリーのいたずら魔法によって、村中の人が凍らされたという設定にすれば良いでしょう! 簡単です!」
部長「よし!! それで行くぞ!! 決めた!!」
社員「NPCのボイスの問題は、これで12日までになんとかすれば間に合います! これでなんとかなります!! クリスマスイベントまでに修復させましょう!!」
こうして、今回のイベントはスタートされたのであった。
ちゃん ちゃん
おわり