皆さんのなかには、小学生の時に朝顔の観察日記をつけた覚えのある方、
結構いらっしゃるのではないでしょうか。
私も、小学2年生の6月、学校で朝顔の種を植え、観察日記を
つけ始めました。

一人一人が自分の鉢に種を植え、鉢には自分の名前を書いたプレートを
立て、芽が出るのを心待ちにしました。

数日後、種から芽が出ました。
毎日水やりをすると、芽はどんどん大きくなって、
元気に育っていったのです。
7月に入り、夏休みが近づくとつるが伸びてきました。
そして、夏休みには鉢を自宅に持ち帰り、自宅で世話をしながら観察日記
をつけ、その観察日記を休み明けに夏休みの宿題として提出するよう、
先生に言われました。
観察日記には、つるがどのくらい伸びたのか、
つぼみがいくつついたのか、何色の花がいくつ
咲いたのか等を記録することになっていました。
なんて簡単な宿題なんでしょう!!
計算をする必要も、考える必要も、何かを覚える必要もありません。
ただ記録するだけでいいんですから!!

そして何より、自分の朝顔がどんな花を咲かせるのか、楽しみで楽しみで
たまりません!!
終業式が終わると、夏休みを迎える喜びをかみしめながら、私は自宅へと
走って帰りました。
朝顔の鉢を大事に抱えながら。

しかし、喜びいっぱいで家路を急いでいたその時、私は朝顔の鉢だけ
でなく、画板、お絵かき道具、バケツも抱えている状態で下りの坂道を
走りおりてしまったため、バランスを崩して思いっきり転んでしまった
のです。そして、転んだ時の衝撃で朝顔の鉢は割れ、朝顔もだめになって
しまいました。

そう、私は結局、朝顔の花を見ることもできず、観察日記を書き終える
こともできなかったです。
私の「夏休み:宿題の思い出」として残っている、ちょっぴりほろ苦い
お話でした。