
万葉集の中に防人の歌と言うのがあります
■防人とは?
663年に朝鮮半島の百済救済のために出兵した倭軍が白村江の戦いにて唐・新羅の連合軍に大敗したことを契
機に、唐が攻めてくるのではないかとの憂慮から九州沿岸の防衛のため設置された辺境防備の兵です。
任期は3年で諸国の軍団から派遣され、任期は延長される事がよくあり、食料・武器は自弁であった。
まるでボランティアですね。
大宰府がその指揮に当たった。遠江以東の東国から徴兵され、その間も税は免除される事はないため、
農民にとっては重い負担であり、兵士の士気は低かったと考えられている。757年以降は九州からの徴用りま
す。
そりゃないよと思うよね。
■防人歌が読まれた状況
防人は厳しい任務であり、遠い東国から九州までを自力で移動せねばならず、
さらにその任務期間中の兵は食糧も武器も各自で調達しなければならない。
また、税の免除も行われなかったため極限の状態であった。その様な状況で作られた歌が防人歌です。