白ひげ鯨村に 一人だけ 異質な人物がいる
どこら辺が 異質かというと 漢文の格言を垂れる
スクールの4字熟語も変だった 益者三友 とか 変な文句があったりして
このゲームのデザイナーに 漢文が好きな人がいるなあ と思っていた

いきなり不躾に
麗児 「チョコください」
モロゾーフ曰く「取らんと欲する者は先ず与えよ(老子)」
麗児「あの 与えるものが ないんですけど」
モロゾーフ曰く「三人行けば必ず我が師あり その善なる者を択び
之に従い その不善なる者はこれを改む(孔子)」
麗児「・・・」
麗児「ところで こんな寂れたところで さびしくないんですか」
モロゾーフ「わしゃ 孤独が好きでの いつも ここで 思索しとるんじゃ」
麗児「ほほお・・・」
モロゾーフ「麗児 お前 漢文知っとるか 古代中国の 有難い教えじゃ」
麗児「一応 高校で習いました 鬼と会ったらそこより帰れ とか」
モロゾーフ「例えば どんな文を習った」
麗児「ほとんど忘れちゃったけど 一つだけ憶えている 先生が 高校生には
ちょと エロいかな って言ってた あはは」
モロゾーフ「言ってみい!」
麗児「谷神(こくしん)は死せず 是を玄牝(げんぴん)と謂う 玄牝の門 是を天地の根と謂う」
モロゾーフ「老子の一節だな それは」
麗児「そですか」
モロゾーフ「玄牝の門 辺りが エロいといえばエロい」
麗児「あれの ことですか」
モロゾーフ「あはは いい人ができたら 楽しむがいい」
麗児「・・・」