
お皿を数えるのは
番町皿屋敷と言う怪談ですね。
内容はこんな感じです
牛込御門内五番町にかつて火付盗賊改・青山播磨守主膳の屋敷がありました。
ここに菊という下女が奉公していましたが、承応二年(1653年)の正月に、
菊は主膳が大事にしていた皿十枚のうち一枚を誤って割ってしまいます。
怒った奥方は菊を責めますが、主膳はそれでも生ぬるいと、
皿一枚の代わりにと菊の中指を切り落とし、
手打ちにするといって一室に監禁してしまいました。
菊は縄付きのまま部屋を抜け出して裏の古井戸に身を投げます。
まもなく夜ごとに井戸の底から「一 つ……二つ……」と皿を数える女の声が屋敷中に響き渡ることに。
やがて奥方の産んだ子供には右の中指が無かったといいます。この噂は広がり、
公儀の耳にも入り、主膳は所領を没収されることになります。
しかし、その後もなお屋敷内で皿数えの声が続くというので、公
儀は小石川伝通院の了誉上人に鎮魂の読経を依頼します。
ある夜、上人が読経しているところに皿を数える声が、
「八つ……九つ……」、そこですかさず上人は「十」と付け加えると、菊の亡霊は「あらうれしや」と言って消え
失せました。
という内容なのですが、この時代考証にあたっては、青山主膳という火附盗賊改は存在せず、了誉上人という人
も1420年に没した人物です。
と言う事で創作なのですが、主人の大切な皿(もしくは盃)を割って手打ちにされ、それが幽霊となって出てく
るという話は
各地にあるという事です。