第十六話『こんにちは、ピシュルです!』
ー前回までのあらすじー
釣りマスターになるために、この世界に降り立った人間…名前は『にゃけ』
ロンバードの開発したバブルを使い、見事幻の魚を釣り上げたにゃけ。
幻の魚は結構高値で取引されるため、ピシュルを訪ねるようにとロンバードに言われたが
どうやらにゃけ本人は行くのを躊躇しているようだ…
にゃけ『さて…と、とうとう来てしまったか…』
重い足取りでピシュルの所までやってきたにゃけ。
にゃけ『よし、勇気を出してちょっと覗いてみよう…』ひょこっ
ピシュル『いらっしゃいませー!こちらの商品ですねぇ、どうぞー☆』
ピシュル『すみません、チューニング失敗しちゃいましたぁ、てへ☆』
ピシュル『はーい!精密検査ですね!ちょっとお待ちくださいねぇ☆』
ピシュル『こちらは全部でこの金額で買い取らせていただきますねぇ☆』
ピシュル『精密検査でお待ちのお客様ぁ☆中からこんなの出ましたよぉー☆』
ピシュル『…あ、にゃけさん!お久しぶりです☆』
にゃけ『!!』
ピシュル『最近、お客さんが増えて、とっても忙しいのぉー☆頑張らなくっちゃ☆』
…そう、彼女はとんでもなく多忙だったのだ!
次から次へとやってくるお客さんのために、通常では到底無理な仕事量を
たった一人でこなしているのである!
ゆえに、にゃけは話しかけるタイミングがわからず、苦手意識を持っていたのだ。
にゃけ『…えっと、や、やぁ、ピシュルさん、この幻の…』
ピシュル『はーい☆チューニングの依頼ですねぇ☆』
にゃけ『あ、いや、待って、こっちが先に…』
ピシュル『こちらの金額で買い取らせていただきまーす☆』
にゃけ『あ、あの…こっち…』
ピシュル『おぉ☆中からこんなの出ましたよぉ☆』
にゃけ『………』
ピシュル『やったぁ☆チューニング成功です☆』
もう一度言うが、彼女は超が付くほど多忙なのだ。
にゃけ『うぅ、やっぱちょっと苦手かも…』
ピシュル『あら?まだこんなにお客さんが…本気出さないとね☆』
にゃけ『…え?』
ピシュル『いらっしゃいませー☆買い取りですねぇ☆…こちら商品で…中からこんな…☆』
ピシュル『てへ☆失敗しちゃい…はーい☆ありがとうご…この金額で…いらっしゃ…☆』
ピシュル『中から…失敗…買い取りで…かしこま…☆』
にゃけ『いったい、何が起きてるのか…』
ピシュル『どうもー☆ありがとうございましたぁ☆』
にゃけ『お疲れ様、すごかったね』
ピシュル『あら、にゃけさん☆まだいたんですね☆』
にゃけ『う、うん、タイミングがつかめなくてね…』
ピシュル『??ところでどんな用事ですかぁ?』
にゃけ『えっと、この幻の魚を買い取ってもらいたいんだけど…』
ピシュル『なるほどぉ☆ふむふむ…』
にゃけ『いくらになりそう??』
ピシュル『…ごめんなさい、コレは買い取れないです。』
にゃけ『えぇ!?どうして??』
ピシュル『…だってぇ、もう腐ってるんですもの…』
にゃけ『!!!』
…ピシュルを待っている間に腐ってしまったようだ…
負けるな!にゃけ!
にゃけ『…いや、いくら何でも腐るの早くない…??』
第十六話 終