Homo sapiens sapiens がいいですね。
意志の疎通ができるし、やはり自分と同種の動物というのが一番おおきいですかね。
最もわかり合える存在なのに、わかり合えない事も多いのがまた魅力ですかね。
雄一匹で暮らして居て思うのは、この動物はわりと手がかかります。
食事も衣服も毎日変えないと不平不満がたまりますし、素直に感情表現できない奴もいます。
寂しいのが苦手で、相手に忘れ去られたのかと心を痛めます。
スキンシップや優しい言葉で元気になります。雄はみんな根が単純なのです。
だからどうか、飼い主様は構ってあげることを忘れないでくださいね。
という本音はさておき、
俺達は他の動物のこと どのくらい知っているだろうか。
俺が知っているのは、唯一飼ったことがある猫だけだなぁ。
メスの白茶猫で、18年実家で長生きした。
高校~大学生のとき、俺が風呂からあがると、スネの水滴舐めにくるし、
俺の服舐めたりふみふみしてダメにするし
しつこく一緒に寝たがるのでダメ!っておこったら目にいっぱい涙貯めてた。
そういう夜はしょーがないから抱いて寝るのだが、アイツは何をおもって俺のそばに居たんだろう。

デジカメデータの中から発掘。弟が産まれたばかりの長男をつれてきたときの写真の片隅に写ってた。
ほとんど鳴かない静かな猫になっていたが、赤ん坊にしっぽをにぎられても怒らないで、
しばらくつきあってくれるイイ奴だった。
東京で一人暮らししていた俺に、母さんが「もう危ないよ」って連絡をしてきた。
「夜のあいだにトイレにいって そのまま外にでる体力がなくてぐったりしてたんだよ」
その夜、実家に帰って 老いて艶がなくなった毛並みをいっぱいなでて
「もう歳なんだから、トイレなんか行かなくていいよ。世話するからさあ」
って言ったら、俺の顔をじっとみて「にゃあ」と一声低く鳴いた。
「うるさい」
そう言われたとおもう。
翌日俺が仕事に出てる間に、猫は死んでいた。
猫には心もプライドもある。
アイツらはそれを感じ取ってくれる人間と、一緒にいたがる。