数年前、2020東京オリンピックの公式シンボルマークを巡って「パクリだ!」と騒動があり、現在の藍色・市松模様を使ったデザインになりましたね。このようなデザインコンペの例を出すまでもなく、デザインというのは生き馬の目を抜くような厳しい競争を経て生まれるんだね~。
キッコーマンの醤油瓶は何十年も前のデザインなんだけど、コーラの瓶のように、もう醤油といえばコレ!というように普遍的な存在として認知されてる。JALの鶴丸マークも旧いデザインだけに一時期変えられたけど、また鶴丸に戻したよね。「日本・日の丸・飛行・鶴」が凝縮された、本当に優れたデザイン。
デザインロンジェビティー(デザイン耐用年数)が長いので、今でも通用するのだろうね。
デザイナーの皆さんがしのぎを削っている厳しい世界。 そこにまったくの異業種で門外漢の人が、(売れたい・有名になりたい)など意図せず作ったものが脚光を浴びることがある。それが佐藤修悦さんの修悦体といわれるロゴデザインだ。
佐藤さんは駅の改修工事現場で警備員として誘導係をしていたが、通行人からよく道を聞かれたので「これがあると便利だろうな」という親切心で、工事現場の防護壁にガムテープを切り貼りして案内表示を作ったら、それがまた独特で味のある書体が評判になり、いろんなとこからロゴデザインの依頼がきて、映画「まぼろしの邪馬台国」のタイトルにも使われた。
こういう話って皆好きなんじゃない?おとぎ話のようでもあり、ジャパニーズ・ドリームともいえそう。 欲のない人が親切でやったことが脚光を浴びる、なんか世の中捨てたもんじゃないな、なんて思えてくるね。