前回までのあらすじ
MILUに召喚されたnobuひろは数々の試練に挑んでいた。
師匠から与えられた最初の試練、貝コレクションを見事にクリアーして次の試練に挑むのであった。
「おし!貝コレクション完成!!これでもう一人前ですよね?」
「あはははは。ひろ君何いってるの?甘い!!まだまだだよ」
師匠は、カバンの中をゴソゴソと探し始めた。
「はい!これ!次はこれ使うよ」
手渡されたものは、貝掘りに使った物とはあきらかに違うピンク色のシャベル。
「こっち。ついてきて」
走り始めた師匠についていくと何やら学校のような場所に到着した。
「ここね。ミルスクール。学校の周りに白い花があるでしょ?それの根元を掘ると文房具が埋まってるから今度はそれを集めてね」
「了解です!!」
貝掘りで自信をつけたnobuひろは、さっそく白い花の根元を掘り始めた。
(あれ?掘れない?)
地面が予想以上に硬く全然掘れなかった。渾身の力を振り絞ってもまったく歯がたたなかった。
しかし、脇で掘り始めた師匠は軽々と掘っている。
(あれ?何で?何が違うの?スキルの差?)
「師匠!地面が硬くて全然掘れません」
「あれ?おかしいね。使ってるシャベルをちょっと貸してみて」
師匠は、俺が使っていたシャベルを手に取ると近くにあった白い花の根元を掘り始めた。
「うん。大丈夫。ちゃんと使えるよ」
「あれ?なんでだろう?」
再び掘ってみたが、貝採集で覚えた採集すきるは全然役に立たなかった。
何度挑戦しても掘ることが出来ず半ば諦めかけていた。
その時、偶然にも右手が白い花を倒した。すると今まで硬かった地面が嘘のように柔らかくなった。
(あれ?なんだ?急に地面が柔らかくなったぞ。もう一度試してみよう)
右手で白い花を倒してからシャベルを根元に向けて突き刺すとすっと入っていった。
nobuひろは、ピンクシャベルのつかい方を覚えた!(ぱらっぱっぱーー)
コツを覚えた nobuひろは、学校中を走り回り片っ端から掘っていった。
鉛筆、コンパス、定規などなど順調に掘り進めていた。
夢中で掘っていると視線の先に2人の少女が立っているのが見えた。
一人は、師匠と同じ百戦錬磨の雰囲気をまとっていた。
「あれ?えこちゃん!」
「あ!ここちゃん」
2人は突然の出会いにびっくりしたようにお互いの名前を呼び合った。
「この子、私の弟子のひろ君。よろしくね」
「そうなんだ。こっちの子は、私の弟子のこいろちゃん」
偶然にも2人は、同じ試練を弟子に与えていたようだった。
ここでお互いの採集品を見せ合い足りないものを交換した。
「お互いがんばろうね!!」
「はい!」
「おう!」
ライバル出現に闘争心に火が付いたnobuひろは、今まで以上に気合が入った。
採集も順調に進みもう一歩で完成というところまで来たが、そこからが長かった。
なかなか欲しいものが出てこない。
(ペンケースと机出ろーー)
気合を入れても出てくるのはすでに採集済みのアイテムばかり。
「ひろ君、どう?順調?」
「あと机とペンケースです」
「机は私持ってるから。完成だね」
「え?ペンケースは?」
「うん。それはいいの。ついてきて」
そういうと師匠は走り始めた。
(ペンケース無いのに・・・いいのかな?)
しばらく走るとキノコの森の入り口付近にある丘の頂上についた。
そこには、見るからに怪しい魔法使いが立っていた。
「この人はシャシャさん。これからもお世話になるから覚えておいてね」
「はい!よろしくお願いします」
シャシャは、こちらにちらりと目を向けた。
(綺麗だけど怖い人だな)
「シャシャ。ペンケース作って」
師匠はそういうと見たことない材料をシャシャに渡した。
無言で受け取ったシャシャは何やらブツブツと呪文を唱えた。
呪文が終わると師匠が白く輝いた。
「はい!ペンケース。シャシャはね、魔法でいろんなアイテムを調合してくれるの」
「すごいですね」
「機嫌悪いと調合してくれないから気を付けてね」
師匠からもらったペンケースをコレクションブックに入れるとnobuひろは白く輝いた。
「よし!完成!もう一人前ですよね?」
「さぁ~~?それはどうかな?」
師匠は、意味深な笑みを浮かべた。
その6へ続く