浮布米(その4)
~浮布池伝説~1
『浮布池』は、その名前の由来とされる悲恋伝説を紹介します。
むかし、池の原の長者の娘に「ニベ姫」と呼ぶ美しい娘がいた。
ときどき池のほとりに姿をみせるその娘に、池に古くから棲む
主(ぬし)である大蛇が、ひそかに想いをよせた。ある秋の夕暮れ、
娘が池のほとりを歩いていると身なりの立派な若者に出会った。
次の日も、また次の日も夕暮れになると若者が姿を見せた。
娘は、夕暮れになると瑠璃色の波をしずめる池のほとりを
歩くのが楽しみなっていた。二人はいつしか恋仲になった。
(その5に続く)