りんごとは
バラ科リンゴ属の落葉高木樹。または、その果実のこと。植物学上はセイヨウリンゴと呼ぶ。春、白または薄紅の花が咲く。人との関わりは古く、紀元前から栽培されていたと見られ、16世紀以降に欧米での生産が盛んになり、日本においても平安時代には書物に記述がみられる。現在世界中で生産される品種は数千以上といわれ、栄養価の高い果実は生食されるほか、加工してリンゴ酒、ジャム、ジュース、菓子の材料などに利用されている。西洋美術、特に絵画ではモチーフとして昔からよく扱われる。その形状が球体ではなく、上から見たら五角形に近いことから現代日本の美術界隈では、"リンゴは五角形"の合言葉で親しまれている。リンゴの種には「青酸配糖体」と呼ばれる物質が含まれている。そのひとつがアミグダリンで、腸内細菌によってシアン化物に変わる。このシアン化物は、人を死に至らしめる力をもつ。ただし、リンゴ1個分の種では、少し気分が悪くなる程度のシアン化物しか生成されないが大量に食べることは危険である。