https://tone.ne.jp/column/performance/elderly-smartphone-why-can-not-use/
高齢者の中には「自分にはスマホ(スマートフォン)を使うのはムリだ」「スマホは難しい、面倒」「使う気になれない」と考える人がいます。しかし、スマホが使えるようになれば、家族との緊急時の連絡やコミュニケーションも取りやすくなるはずです。そこで高齢者がスマホを使えない理由と、活用できるようにするための対策について考えます。
高齢者がスマホを使えない理由
高齢者が自身でスマホを使えないとあきらめてしまう理由、あるいは使わないと決めてしまう理由を考えてみましょう。代表的なものを挙げていきます。
タッチ操作ができない
タップやスワイプ、ドラッグなどのタッチ操作がうまくできないというケースです。高齢者は指が乾燥しがちで、さらにしっかりと画面を押すようにタッチしてしまう人が多くいます。そのためタッチパネルが正しく反応しにくい傾向があります。また、タップだけならできても、スワイプやドラッグ、ピンチイン・ピンチアウトもとなると覚えきれないという人もいます。フリック入力の難しさがハードルになることもあります。
用語が覚えられない
そもそもタップ、スワイプ、ドラッグなどの用語が耳慣れなくて覚えられないというのもよく聞く話です。ほかにもOS、アカウント、ブラウザ、クラウド、SNSなどなど、アルファベットやカタカナだらけのスマホ関連用語の意味をすべて理解し覚えるのは、高齢者にとってはハードルが高いといえるのかもしれません。
画面のどこに触れてよいかわからない
スマホ操作に慣れていれば、新しいアプリの画面を開いてもどんな操作をすればよいのかが感覚的にわかるようになります。画面内のアイコンやメニューを見つけたり、とりあえず考えられる操作を試してみたりするものです。しかし、高齢者は見たことのない画面が表示されるとどこに触れてよいのかわからず、固まってしまう場合があります。そのため新しいアプリは使えない、使いたくないと感じてしまう人もいるようです。
ログイン方法がわからなくなる
SNSやショッピングサイト、サブスクリプションサービスなどに改めてログインしなくてはならなくなったとき、その方法がわからなかったり、IDやパスワードを忘れてしまったりするケースもよくあります。パスワードを忘れたときの対処法も高齢者にはなかなかわかりにくいものです。
めったに使わないため、いつまでも慣れない
スマホをめったに使わないと、一度覚えたはずの操作も忘れてしまいます。忘れると再び覚えるのが面倒になるものです。結果、スマホからはますます遠ざかり、操作に慣れることもなく、スマホで連絡を取ることも難しいといった状態に陥る人もいます。
過度に警戒してしまう
スマホでもコンピューターウイルスに感染することがある、ワンクリック詐欺などに遭うことがある、個人情報が漏れることがある、といった情報を知り、スマホを使うこと自体が怖くなって過度に警戒してしまうケースもあります。これらもスマホを使わなくなるきっかけになるでしょう。
高齢者がスマホを活用するための対策
では、どうすれば高齢者がスマホを活用するようになるのでしょうか。対策も考えてみましょう。
毎日触る習慣をつける
スマホでニュースを見る、料理のレシピを見る、趣味について調べる、家族にLINEでメッセージやスタンプを送るなど、スマホに触るきっかけをつくることが大事です。毎日とにかくスマホに触るようにして、それが習慣になればスマホに対する苦手意識も薄れますし、触っているうちに操作も覚えていくはずです。
ログインは指紋認証などを連携させる
利用しているアプリやサービスが指紋認証や顔認証でログイン可能なのであれば、その設定をしておきましょう。パスワードだとうまくいかなくても、生体認証でのログインなら簡単に行えるという方もいるかもしれません。
音声入力を活用する
タッチ操作や文字入力が難しいという場合は、音声入力を使う方法もあります。「OK Google」や「Hey Siri」でできることとやり方を教わって、スマホを使うのが楽しくなったという高齢者もいます。
家族が根気強くサポートする
高齢者にとって、わからないことがあったらすぐに何度でも聞ける環境や雰囲気があれば、それが最も心強い味方であり動機となります。また、スマホを利用することで詐欺などにあうことを心配しているようであれば、不安なときはその都度画面を見て確認してあげるなどの対応をするとよいでしょう。家族の側も根気強くサポートしていく気持ちが大事です。
わかりやすい入門書を1冊買う
高齢者を対象にしたスマホ入門書もあります。1冊買って、家族が教えるときはそれを見ながら説明すると、あとから本を見直して復習できます。用語の言い換えなどもその本の説明に従って行うとよいでしょう。
サポート体制の充実したキャリアのスマホを選ぶ
通信やハードの問題などはキャリアのサポートが必要になることもあります。格安SIM会社の中にもサポートが充実しているところがあるので、事前にWebサイトなどを見てどのようなサポート体制が敷かれているかを調べておきましょう。
格安SIM・格安スマホを提供しているトーンモバイルでは、オペレーターによる電話サポート、店舗でのスタッフによる操作説明などを行っています。ごく基本的な操作方法についても質問も受け付けています。また、オペレーターが利用者と画面を共有して行う遠隔サポートも利用できます。さらに、家族が遠隔サポートを行う「家族サポート」というサービスも提供しています。
トーンモバイルのスマホでは、シニア向けにシンプルでわかりやすくメニューを配置した「シンプル画面」が使用できます。ほかに、タッチ操作が苦手でもガラケーのように画面上のボタンをしっかり押すと操作ができるようカスタマイズもできるなど、さまざまな高齢者向けの便利機能を用意しています。
高齢者がスマホを使えない理由はさまざまです。この記事で紹介した対策を参考に、高齢者が少しでもスマホに親しみ、やりたいことができるようになるよう家族がサポートをしてあげてみてはいかがでしょうか。
高齢者がスマホにして後悔することは?スマホをお
すすめできるケースや選ぶポイント
https://wifi.inest-inc.co.jp/gadget/seniorcitizen-smartphone-regret/
「スマートフォンへの機種変更を考えているが、替えたことで後悔しないか心配」そんな人もいるのではないでしょうか。
便利にみえるスマートフォンですが、安易に替えたことで後悔するケースもあります。機種変更してからの後悔を防ぐためにも、事前に後悔しやすいことや注意点を把握しておくのがおすすめです。
この記事では、スマートフォンにして後悔することや、スマートフォンをおすすめできるケース、また選ぶ際のポイントについて紹介。
シニア世代でガラケーからの変更を検討する際は、自身にスマートフォンが合っているのかや、自身や家族のライフスタイルや利用方法と照らし合わせて考えてみてくださいね。
シニア世代がスマートフォンへ機種変更する際、以下のようなケースが後悔しやすいこととして挙げられるでしょう。
- 操作性に慣れない
- 料金が高くなってしまう危険がある
- 契約やプラン変更の際に分かりにくい
- ガラケー(フィーチャーフォン)に比べて重い
操作に慣れなくて苦労したり契約のトラブルに繋がりやすかったりと、シニア世代ならではの後悔しやすいポイントが挙がっていますね。
具体的に解説していきます。
操作性に慣れない
シニア世代がスマートフォンに替えて後悔しやすいこととして、まず操作性に慣れないということがあります。
ガラケーでは、電話に出る、メールを送るなどの操作は分かりやすく、ボタンを押すことでおこなえました。
しかし、スマートフォンでは画面をスワイプしたりタップしたりと、従来の携帯電話とはまったく違う操作が必要になっています。
ボタンではなく画面を触って電話に出るというやり方がわからず、気付けば電話に出ることも掛けることもできなくなっていた、というケースも場合によっては有り得るのです。
料金が高くなってしまう危険がある
料金が高くなってしまう危険があるのも、スマ-トフォンに替えて後悔しやすいことと言えるでしょう。
ガラケーに比べ、スマートフォンの端末は一般的に高価な傾向があります。分割払いにしても、月々の支払いに端末代が加算されるため、ガラケーに比べて利用料金が高くなったと感じる人が多いようです。
それ以外にも、通話を終了する際にホームボタンを押すことで通話を切ったと勘違いしたり、スリープモードにしていなかったために勝手に電話がかかってしまったりと、操作ミスで高額な通話料金の請求がきてしまうこともあります。
スマートフォンに慣れていないシニア世代に起こりやすい操作ミスなので、後悔しないために注意が必要な点ですよね。
契約やプラン変更の際に分かりにくい
契約やプラン変更の際に分かりにくい部分も、スマートフォンに替えて後悔しやすいことと言えるかもしれません。
とくに格安スマートフォンを選んだ場合に、店舗でのサポートをおこなっておらず、オンライン上で手続きをしなければならなくて困ってしまったというケースが多いです。
スマートフォンに替える際には、後々トラブルになることを避けるためにも、契約やプラン変更は店舗でもおこなえるのか確認しておきましょう。
ガラケーに比べて重い
一般的に、スマートフォンはガラケーに比べて重いことが多いです。端末によっては2倍近くの重さになることもあります。
また、画面が大きいためにガラケーに比べて横幅もあるので、シニア世代にとっては、持ちにくいと感じる人もいるかもしれません。
「せっかくスマートフォンに替えたのにかさばるのがいやで持ち歩かなくなってしまった」というような事態は避けたいですよね。
「結局ガラケーとスマートフォンどっちを選ぶべきなのか」と悩む人は多いですが、以下のようなケースではスマートフォンのほうがおすすめです。
- LINEやTwitterなど特定のSNSツールを使いたい
- 検索機能を使用することが多い
- パソコンやタブレットに慣れている
- 近くにスマホの使い方を教えてくれる人がいる
シニア世代で、スマートフォンが欲しいと考えるきっかけとなった要因に、当てはまるケースも多いのではないでしょうか。
スマートフォンとガラケーとどちらがよいか迷っている場合は、参考にしてみてくださいね。
LINEやTwitterなど特定のSNSツールを利用したいために、スマートフォンを検討している人も多いのではないでしょうか。
家族や友人と手軽にコミュニケーションが取れたり、さまざまな情報に触れられたりと、シニア世代にとっても便利なツールですよね。
特定のアプリやソーシャルメディアサービスによっては、現在ガラケーでは利用できないものもあります。これらのSNSツールを利用したい場合には、スマートフォンがおすすめです。
検索機能を使用することが多い
スマートフォンの強みの1つとして、検索が簡単にできるということが挙げられます。ガラケーに比べて音声を使っての検索機能に優れているため、文字だけでなく声の呼びかけでも検索しやすいことが特徴です。
日々のなかで検索機能をよく使用する人にとっては、スマートフォンを導入することによってぐっと暮らしが便利になるかもしれませんよ。
パソコンやタブレットに慣れている
ガラケーとスマートフォンでは操作方法がまったく変わるので、使いづらくなり替えたことで後悔してしまうケースがあります。
一方で、普段からパソコンやタブレットを操作することに慣れている人ならば、スマートフォンの操作もスムーズにおこなえるでしょう。
家では検索機能やSNSをパソコンやタブレットで利用しており、外出先でも利用したいと考えている場合は、スマートフォンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
近くにスマホの使い方を教えてくれる人がいる
スマートフォンが気になるけれども、操作に慣れるかがどうしても不安という人もいますよね。その場合は、近くに使い方を教えてくれる人がいるかどうかで、決めるとよいです。
もしも家族や身内でスマートフォンの使い方を教えてくれる人がいるならば、操作に慣れるまで協力してもらうのも1つの手でしょう。
高齢者がスマホを選ぶ際の注意点
シニア世代は、端末を選ぶ際に以下のような注意点を押さえておくと、スマートフォンに替えたことによる後悔を防げるかもしれません。
- 周囲の人が使っているものと同じ機種を選ぶ
- サポートが充実しているキャリアを選ぶ
- セキュリティ機能がしっかりしているものを選ぶ
- 画面が見やすく操作しやすい機種を選ぶ
一つひとつ確認していきましょう。
周囲の人が使っているものと同じ機種を選ぶ
どの機種にするか迷った際には、家族や身内など周囲の人が使っているものと同じものを選ぶのがおすすめです。万が一操作方法が分からなくなってしまったときにも、周りの人に使い方を聞くことができます。
とくに、Androidでは機種によって操作方法がまったく変わってきます。同じシリーズでも最新の機種では操作方法が違うなんてこともあるので、注意してくださいね。
サポートが充実しているキャリアを選ぶ
周囲にスマートフォンを利用している人がいない場合でも、初めてスマートフォンを利用する人に対してサポートが充実しているキャリアを選ぶと安心です。
キャリアごとに、店頭にて初期設定のサポートをしてくれたり、操作方法で困った際に専用のカスタマーセンターに問い合わせができたりなど、さまざまなサービスが用意されています。
また、大手キャリアでシニア世代向けにスマートフォンの教室を開催していることもあります。そういった場所で、使い方を教わりながら慣れていくのもよいかもしれませんね。
キュリティ機能がしっかりしているものを選ぶ
スマートフォンを利用する際には、情報を抜き取られるフィッシング詐欺や、多額の料金を請求してくるワンクリック詐欺などの被害にあわないよう気をつけなければなりません。
とくにインターネットの仕組みに慣れていないシニア世代は、危ないURLの見分けがつかずに、詐欺の被害にあってしまうことも多いです。
スマートフォンの利用に不安がある場合は、そういった危険性のあるサイトにアクセスしてしまったときに、警告の通知がくる安全機能がついている機種を選ぶことをおすすめします。
画面が見やすく操作しやすい機種を選ぶ
画面が見やすく操作しやすい機種を選ぶことも、スマートフォンに変えて後悔しないために重要なポイントです。
画面の大きさはちょうどよいか、液晶は見づらくないか、また使用感はどうかなどは、実際に手に取ってみないと分からない部分もあります。可能であれば複数の店舗に足を運んで実機を比べてみることで、より自身にあうスマートフォンが見つけられるでしょう。
スマートフォンが欲しいけれども、使い慣れず後悔してしまわないか不安な場合は、シニア世代向けに開発された機種を検討してみるのも1つの手ですよ。
大手キャリアからも販売されていて、ドコモのらくらくスマートフォン、ソフトバンクのシンプルスマホなどが代表例です。
ここからは、高齢者向けスマートフォンのメリット、デメリットをあわせて紹介していきましょう。
高齢者向けスマホのメリット
高齢者向けスマートフォンのメリットは以下の3つが挙げられます。
- 画面が大きく見やすい
- 簡単に操作できる
- 使い方ガイドがある
高齢者向けスマートフォンは、通常のスマートフォンに比べて画面自体が大きかったり、シニア世代でも操作が簡単におこなえる工夫がされていたりすることが特徴です。
キャリアや機種によって通話用のボタンがついていたり、ホーム画面によく使う機能を分かりやすく配置できたりと、さまざまな機能が搭載されています。
使い方のガイドが最初から搭載されているものも多く、初めてスマートフォンを利用するシニア世代には嬉しいメリットがたくさんありますよ。
高齢者向けスマホのデメリット
高齢者向けスマートフォンのデメリットは以下の2つが挙げられます。
- 周囲の人が操作を覚えにくい
- 一部のアプリに対応していない
高齢者向けスマートフォンでは、シニア世代が利用しやすいように独自のアイコンや機能、ホーム画面が設定されています。通常のスマートフォンとは違う仕様なので周囲も操作方法を覚えるのに時間がかかってしまい、結果使いづらくなってしまうこともあるのです。
また、一部のアプリでは対応していないものもあります。使いたいアプリがある場合には、高齢者向けスマートフォンにも対応しているか、事前に確認してみてくださいね。
スマホに抵抗があるなら無理に替える必要はない
ここまでスマートフォンについて紹介してきましたが、どうしてもスマートフォンに替えることに抵抗があるという場合もありますよね。
なかには、「もうすぐガラケーが使えなくなると言われたので、仕方なくスマートフォンへ替えることを検討している」という人もいるのではないでしょうか。
じつは、使えなくなるのは第3世代移動通信方式の携帯端末やインターネットサービスのみで、すべてのガラケーが利用できなくなるわけではありません(注1)。
4Gと呼ばれる第4世代移動通信方式の携帯端末であれば、今後も変わらず利用できるのです。
また、現在は使い勝手がガラケー、中身がスマートフォンという、「進化系ケータイ」も大手キャリアから発売されています。
どうしてもスマートフォンに替えて後悔しそうで不安だという人は、そういった選択肢も検討してみるのはいかがでしょうか。
日々生活するなかで便利にみえるスマートフォンですが、ここまで紹介したように、安易に替えたことで後悔することもあります。
替えてから「こんなはずじゃなかった」と後悔するのを防ぐためにも、事前に後悔しやすいことや注意点をきちんと把握しておきましょう。
改めて、シニア世代がスマートフォンに替えて後悔しやすいことをまとめてみます。
- 操作性に慣れない
- 料金が高くなってしまう危険がある
- 契約やプラン変更の際に分かりにくい
- ガラケーに比べて重い
一方で、以下に該当する場合は、スマートフォンをおすすめできます。
- ラインやフェイスブックなど特定のアプリを使いたい
- 検索機能を使用することが多い
- パソコンやタブレットに慣れている
- 近くにスマホの使い方を教えてくれる人がいる
ガラケーからの変更を検討する際は、スマートフォンがおすすめな場合と向いていない場合なども理解しながら、自身や家族のライフスタイルや利用方法と照らし合わせて考えてみてくださいね。