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ウェイネルのMILU日記
タイトル ゲーム業界が衰退している理由 その1など   おすすめ(15) 2023-05-31 08:39:07

http://www.gamegyokai.com/column/suitai-01.htm

近年、日本ゲーム業界は衰退の一途を辿っています。
2007年は7000億円を超えていた市場規模も、2011年には5000億円程度まで落ち込んでいます。

世間では、ソーシャルゲームやスマートフォンなどの台頭による影響という意見が多いですが、
実際はそういった外的要因よりも、ゲーム業界自身に衰退する原因があると言えるでしょう。
その理由はいくつもあり、それらが複合して、現在のゲーム業界衰退に繋がっていると考えられます。
それを解説していきましょう。
(実際は世界的にゲーム市場は縮小していますが、ここでは日本市場に限定して話を進めます)

 

ソフト開発費の高騰によるマンネリ化

理由の一つは、ゲームソフト開発費の高騰です。
1983年に発売されたファミコンは、わずか52色しか表示できないものでしたが、
近年のXbox360プレイステーション3では、実写と見紛う程までの表現が可能になりました。
ファミコンが登場してからもうすぐ30年ですが、
その間のゲームハードの進化は、非常に目覚ましいものがあります。

しかし当然ながら、精細な映像にすればする程、ソフト開発にかかる時間や費用は増大します。
ファミコン時代では数百万円程度だったソフト開発費も、
現在では数億円、大作ソフトならば数十億円はかかると言われており、
実に数百倍~千倍近くまで膨れ上がっているのです。
ところが、開発費が百倍になったとしても、ソフト販売本数が百倍になるはずがありません。
ましてや、販売価格を百倍にするわけにもいきません。
このような状況では、ゲーム会社の経営がどんどん苦しくなるのも当然です。

そうなると、ゲーム会社は失敗ができなくなります。
そのため、売れるかどうかわからない新規タイトルを開発するよりも、
一定の売上げが期待できる過去の人気作の続編ばかりを開発するようになった
のです。
しかし、それは目新しさに欠けたマンネリ作が横行するということでもあります。
そのマンネリ具合は、ユーザーに興味を失われることに繋がり、 ゲーム市場の衰退を招いたのでした。

また、膨大な開発費故に、中小ゲーム会社の参入が困難になりました。
結果、ソフトは一部の大手ゲーム会社のものばかりになり、 マンネリ具合はより一層強まったのです。

このマンネリ具合が顕著に表れはじめたのは、プレイステーション2からだと思われます。
以下は、プレイステーションとプレイステーション2のミリオンタイトル一覧です。
(色の付いているものが新規タイトル)

プレイステーション
順位 タイトル 販売本数
1 ドラゴンクエスト7 4140000
2 ファイナルファンタジー7 4000000
3 ファイナルファンタジー8 3640000
4 ファイナルファンタジー9 2790000
5 グランツーリスモ 2550000
6 みんなのGOLF 2130000
7 バイオハザード2 2030000
8 ダービースタリオン 2000000
9 グランツーリスモ2 1710000
10 クラッシュバンディクー3 1500000
11 みんなのGOLF2 1490000
12 パラッパラッパー 1480000
13 バイオハザード3 LAST ESCAPE 1450000
14 鉄拳3 1400000
15 ファイナルファンタジータクティクス 1380000
16 鉄拳2 1370000
17 クラッシュバンディクー2 1330000
18 Dance Dance Revolution 1270000
19 ドラゴンクエスト4 1210000
20 チョコボの不思議なダンジョン 1140000
21 XI〔sai〕 1120000
22 アークザラッド 1110000
22 バイオハザード 1110000
24 ダービースタリオン99 1100000
25 ビートマニア 1070000
26 アークザラッド2 1060000
26 サガフロンティア 1060000
26 パラサイト・イブ 1060000
29 電車でGO! 1020000
30 I.Q 1010000
30 どこでもいっしょ 1010000
32 SIMPLE1500シリーズ 麻雀 1000000
プレイステーション2
順位 タイトル 販売本数
1 ドラゴンクエスト8 3319000
2 ファイナルファンタジー10 2362000
3 ファイナルファンタジー12 2254000
4 ファイナルファンタジー10-2 1981000
5 ドラゴンクエスト5 1685000
6 グランツーリスモ3 A-spec 1317000
7 真・三國無双3 1155000
8 ワールドサッカー ウイニングイレブン8 1123000
9 みんなのGOLF4 1111000
10 ワールドサッカー ウイニングイレブン7 1096000
11 戦国無双 1058000
12 キングダムハーツ2 1052000
13 ワールドサッカー ウイニングイレブン6 1052000
14 グランツーリスモ4 1040000
15 ワールドサッカー ウイニングイレブン10 1032000
16 実践パチスロ必勝法!北斗の拳 1014000

プレイステーションは新規ヒット作が多く、市場が繁栄していた印象を受けます。
それに比べると、プレイステーション2はシリーズものばかりで、新規ヒット作は無いも同然です。
販売本数も減少傾向にあり、マンネリ故の市場の閉塞感が見て取れます。
プレイステーション2は、ライバル機だったドリームキャスト・ゲームキューブ・Xboxを蹴散らし、
圧倒的なトップハードへ上り詰めました。
しかし、その栄光の影で、ゲーム市場はどんどん縮小していたのです。

また、これは個人的な感想ですが、グラフィックに注力するあまり、
肝心のゲーム部分が疎かになってしまっているゲームが非常に多いという印象を受けます。
グラフィックに膨大な費用がかかるため、それ以外の部分にお金を掛けている余裕がないのでしょう。
ユーザーは、ゲームを遊びたくてソフトを購入しているのであって、
美しいグラフィックを眺めるために買っているわけではありません。

こういったユーザーの気持ちを理解できていないことが、
ゲーム市場をますます縮小させてしまっているのではないでしょうか?

ゲームハードの進化により、昔ではとても実現できなかったゴージャスなゲームが遊べるようになったのは、
ユーザーとして非常に喜ばしいことであります。
しかし、その進化が、逆に市場の衰退を招くようになってしまったというのは皮肉なものです。

http://www.gamegyokai.com/column/suitai-02.htm

ゲーム業界が衰退している理由、
2つ目は、トップハードでソフトを発売しなかったことです。

従来のゲーム機戦争では、強者は常に一つで、残りは全て失敗という、
いわゆる一強皆弱の情勢となるのが通例でした。

ゲームハードは一強皆弱

(唯一、アメリカでのメガドライブスーパーファミコンに肉薄していたことはありますが)
ところが、今世代は少し事情が違います。
現行3機種の世界累計販売台数は、
マイクロソフトのXbox360が7000万台(2012年10月時点)
ソニーのプレイステーション3が6390万台(2012年3月末)、
任天堂のWiiが9656万台(2012年6月末)と、
Wiiが頭一つ抜きん出ているものの、圧倒的な一強体制には至っていません。

ちなみに、前世代の世界累計販売台数は、
ドリームキャストが913万台、
プレイステーション2が1億5440万台、
ゲームキューブが2174万台、
Xboxが2400万台と、
プレイステーション2が圧倒的な勝者となっていました。

今世代のように、二番手三番手のハードでも一定の市場を築けているというのは、非常に珍しいことです。
このような情勢になった理由は、多くのサードパーティーがWiiを無視し、
プレイステーション3(海外ではXbox360も)に主力タイトルを投入したことが挙げられます。

 

立ち上げでつまずいたプレイステーション3

前世代機プレイステーション2は、世界中で圧倒的な普及を見せていました。
当然多くのメーカーは、その後継機プレイステーション3の勝利を信じて疑いませんでした。
現にプレイステーション3は、ハード発売前から、ファイナルファンタジー13やバイオハザード5、
メタルギアソリッド4といったビッグタイトルの発売が発表されていました。
これでは、ほとんどのメーカーがプレイステーション3に注力しようと考えるのは当然でしょう。

しかし、プレイステーション3の価格発表がされた瞬間に、その流れは一変しました。
62790円(その後、発売前に異例の1万円値下げが行われましたが)というあまりにも高い値段は、
サードパーティーを絶望させました。
当然ながら、この高価格では販売が振るうはずもなく、
プレイステーション3は、立ち上げから大きくつまずいてしまったのでした。
しかし、既に巨額の開発費を投じてプレイステーション3ソフトの開発に着手していたメーカーは、
今更中止することもできず、そのまま開発を続けざるを得なかったのです。

 

任天堂の復活

逆に、Wiiはほとんどのメーカーから期待されていませんでした。
前世代機であるゲームキューブは、プレイステーション2の足元にも及ばず終わりましたから、
その後継機Wiiが大きく普及するとは考えていなかったのです。

そんな中、任天堂は開発費が年々増大する状況に警鐘を鳴らしていました。
そこで、Wii(やDS)はグラフィックを重視せずに性能を抑え、
直感的な操作のWiiリモコン(や二画面タッチパネル)による、アイデアで勝負する方向へ舵を切ったのです。
WiiスポーツやWiiFit(や脳トレ)などは、グラフィックは全然たいしたことはありませんが、
今まであまりゲームに触れてこなかった層へのアピールに成功し、多くの新規ユーザーを獲得しました。
その結果、Wiiはプレイステーション3(やXbox360)を上回る普及を見せ、
一躍トップハードへ上り詰めたのです。

しかし、Wiiはほとんど任天堂一社で市場を盛り上げたようなものであり、
多くのサードパーティーはWiiに主力タイトルを投入しませんでした。
ほとんどのサードパーティーは魅力的なゲームを開発するためのアイデアがなく、
グラフィックに注力することでしか勝負ができないのです。
それ故に、グラフィックが劣るWiiでの展開を好まなかったのです。
結果、勢いよく普及を見せるWiiを放置して、
普及が進まないプレイステーション3(やXbox360)にソフトを投入することになったのです。

 

負けハードでソフトを発売する愚作

過去のゲーム機戦争において、非トップハード…いわゆる負けハードに、
多数のサードパーティーが注力した事例はありません。
今世代に圧倒的なトップハードが存在しないのもそういった理由からです。
しかし、結局プレイステーション3(やXbox360)はWiiの牙城を崩すには至りませんでした。
ただでさえソフト開発費が増大していることが問題になっている状況で、
市場の小さな負けハードで展開するというのは、あまりにも愚かな行為です。
開発費が高騰している現状では、圧倒的な勝ちハードに全力を投入しなければいけなかったのです。
このトップハードを無視したソフト展開が、市場の衰退に繋がったのです。

プレイステーション3の勝ちを信じて疑わなかったメーカーが、もう少し慎重な行動をしていれば…、
あるいは、グラフィックに注力しすぎず、アイデアを重視したゲーム開発ができていれば…、
現在のゲーム市場は、ここまで縮小していなかったのかもしれません。

http://www.gamegyokai.com/column/suitai-03.htm

ゲーム業界が衰退している理由の3つ目は、ハード・ソフト価格の上昇です。

以下のグラフは、任天堂・ソニー・マイクロソフトの歴代ゲームハードの初期価格を表したものです。
(バージョンが複数ある場合は最も安価なものを記載/増加価格欄は前世代機から上昇した価格を記載)

据え置き機
ハード名 メーカー 発売日 価格 増加価格
ファミコン 任天堂 1983/7/15 14800円 ---
スーパーファミコン 任天堂 1990/11/21 25000円 10200円
ニンテンドウ64 任天堂 1996/6/23 25000円 0円
ゲームキューブ 任天堂 2001/9/14 25000円 0円
Wii 任天堂 2006/12/2 25000円 0円
プレイステーション ソニー 1994/12/3 39800円 ---
プレイステーション2 ソニー 2000/3/4 39800円 0円
プレイステーション3 ソニー 2006/11/11 49980円 10120円
Xbox マイクロソフト 2002/2/22 34800円 ---
Xbox360 マイクロソフト 2005/12/10 39795円 4995円


携帯機
ハード名 メーカー 発売日 価格 増加価格
ゲームボーイ 任天堂 1989/4/21 12500円 ---
ゲームボーイブロス 任天堂 1994/11/21 8000円  
ゲームボーイポケット 任天堂 1996/7/21 6800円  
ゲームボーイライト 任天堂 1998/4/14 6800円  
ゲームボーイカラー 任天堂 1998/10/21 8900円 -3600円
ゲームボーイアドバンス 任天堂 2001/3/21 9800円 900円
ゲームボーイアドバンスSP 任天堂 2003/2/14 12500円  
ゲームボーイミクロ 任天堂 2005/9/13 12000円  
DS 任天堂 2004/12/2 15000円 5200円
DSlite 任天堂 2006/3/2 16800円  
DSi 任天堂 2008/11/1 18900円  
DSiLL 任天堂 2009/11/21 20000円  
3DS 任天堂 2011/2/26 25000円 10000円
3DSLL 任天堂 2012/7/28 18900円  
PSP ソニー 2004/12/12 20790円 ---
PSPgo ソニー 2009/11/1 26800円  
PSvita ソニー 2011/12/17 24980円 4190円

任天堂の据え置き機は、スーパーファミコン以来ずっと25000円(税別)を維持しており、
価格設定には非常に気を使っていることが窺えます。
しかし、近年の携帯機の価格上昇は明らかです。
ゲームボーイはマイナーチェンジでどんどん価格が安くなっていたのに対し、
DSはマイナーチェンジの度に価格が上昇していました。
また、3DSは25000円という据え置き機並の価格だったことで、初期の販売は振るいませんでした。
確かに、3DSは発売直後に大震災に見舞われたことも、不振の大きな理由だったと思いますが、
価格面も相当な足かせとなっていたことは間違いありません。
事実、10000円の値下げを行ってからは、好調な販売推移を見せています。

ソニーの据え置き機では、やはりプレイステーション3の約50000円という価格には驚愕します。
(60ギガバイトモデルは更に1万円程高いです)
実はこれでも発売前に1万円以上の値下げが行われているのですから、何とも恐ろしいものです。
こんなにも高価格だったため、当然ながら、発売当初の売上げは振るいませんでした。
携帯機については、VitaもPSPを上回る価格となっており、やはり販売状況は芳しくありません。
(まあ、Vitaはもっと根本的な問題があると思いますが)

マイクロソフトのXbox360も、Xboxより約5000円アップしています。
マイクロソフトは、ゲーム業界ではまだ2世代しか経験していませんが、
やはり価格は上昇傾向にあると思われます。

といった具合に、近年のゲームハードはどんどん価格が上昇してきています。
当然ながら、価格が高くなれば、それだけハード購入者は減少してしまうでしょう。
この価格の上昇が、業界衰退に影響を及ぼしていることに疑う余地はないです。

やはりこれは、ハード性能を向上させすぎたことで、
それに対する製造コストも膨れ上がってしまったということなのでしょう。
技術の進歩にコストダウンが追いついていないというのは、
ゲーム業界に限った話ではないのかもしれませんが…。

 

ソフト価格も上昇

また、ハードだけでなく、ソフト価格も上昇傾向にあります。
特に、HDハード用ソフトでその傾向が見られ、
プレイステーション3ソフトの平均価格は7066円です。
プレイステーション2ソフトの平均価格は6558円ですので、
若干ではあるものの、価格は上昇していると言えるでしょう。
(まあ、スーパーファミコン時代は1万円以上するソフトも珍しくありませんでしたから、ある意味安くはなっていますが)
わずか500円程度とはいえ、ゲーム市場のメインターゲットである子供にとっては大きな金額ですし、
ソフトを何本も購入することになれば、総額は数千円~1万円以上も差がでてしまいます。
ソフト価格が高くなれば、当然販売本数は減少してしまい、市場の衰退に繋がります。
かつて、ニンテンドウ64がプレイステーションに敗れた理由の一つにも、 ソフト価格の高さがありました。

ハード性能の向上に伴い、ゲームグラフィックは格段の進歩を遂げてきました。
しかし、美麗なグラフィックを表現しようとすれば、その分ソフト開発費は上昇してしまいます。
その開発費高騰のしわ寄せが、ソフト価格に反映されているのです。
近年のiphoneのゲームは、一本85円や無料でダウンロードできるものも数多くあり、
ユーザーのゲーム価格に対する評価は厳しくなってきていると感じます。
こういった状況にありながら、コンシューマーゲーム業界のソフトは値上がり傾向にあるのです。

 

世界的な不況が続いている現在、ゲームのような娯楽費用は真っ先に削られる対象となるでしょう。
ハード・ソフト共に価格が上昇してしまっているゲーム業界が衰退するのは当然かもしれません。


カテゴリ:その他 > その他
コメント(5)
NORITA 2023-05-31 09:35:25  
ウムウムーなるほどメンテ明け後もよろしくお願いします㋬㋬
fukurou5 2023-05-31 10:13:14  
そうなんですか?
oldlonlywolf 2023-06-01 07:07:11  
スマホ普及しすぎて、輪をかけて・・・になりそうですね(^^;)
2023-06-01 13:18:43  
グラフィックを重視せずに性能を抑え…MILUも同じw
綿津見神 2023-06-01 19:10:50  
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
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