
「これ描いて死ね」
Kindleで2巻まで買って途中まで読了。
とよ田みのる先生の作品は「金剛寺さんは面倒くさい」しか読んでないのでこういう切り口で漫画を書くのかと。
金剛寺さんの場合はハチャメチャな勢いの本編とは全く関係なく脱線する(良い意味で)ラブコメでしたけど今作
は「バクマン」のように一人の少女が「面白い漫画」を描くパッションにたくさんの人間を巻き込んでいくお話です。
好きなシーンは漫画嫌いの女教師が「漫画は人生の無駄。全部嘘です」と言うシーンに対して。主人公が
「漫画のおかげで友だちもできた。だから漫画は嘘じゃないよ。」というシーン。
そう。そうなのだ。年を取るとフィクションに没頭してたあの時間は無駄だったかもしれないと悩むこともある。
他にもっと有意義な人生の使い道があったのではなかろうかと悩むこともある。
けれどフィクションでできた世界で繋がれた友人。
キラキラ輝いていた青春。
それらもフィクションによって支えられた言葉で創り上げられたものではなかったか?
今まで僕はどれだけフィクションに救われて生き永らえたのだろうか。
だから「漫画は必ずしも嘘ではない。」この言葉に救われた読者も多いはずです。
あと好きな名言は「真摯に気持ちを乗せた表現は人間そのもの。そこに優劣はありません。その気持ちは同じ気持
ちを持つ誰かの脳を揺らします。」
これはあらゆる創作物に言えることで真摯に僕の胸に響きました。
どんなに技術が下手なクリエイターでも、「殺意」を乗せるほどの熱量があれば
例え拙くてもそれを観ている(聴いている)人の頭を揺さぶって、脳汁を出すことが出来る。
それが創作物だと思います。
消費するばかりのオタクの僕も何か創りたいと思わせるめちゃくちゃいい漫画でした。
やっぱり脳汁が出るほどの作品に必要なのは「殺意」にしろ「熱意」にしろ「闘志」にしろ
「熱量」が全てなんだなぁって・・・