今月中旬に全国で観測された記録的な高温は「間違いなく地球温暖化の影響だった」とする最新の分析結果が明らかになりました。
今月中旬は東京で46年ぶりに8日連続の真夏日を観測するなど、全国的に記録的な高温となりました。
こうした異常気象と地球温暖化の関係はまだ解明されていない点が多いなか、日本では「極端気象アトリビューションセンター」が発足し、分析結果を発表しています。
その最新の発表によりますと、「今月中旬の記録的な高温は間違いなく地球温暖化の影響だった」とする結果が出たことが分かりました。
京大地球物理学専攻のワイが、地球温暖化の真実について解説する
年々、厳しさを増す夏の暑さ…ところが、その背景にある地球温暖化から目を背けるような動きが起きています。
26日、気象庁と文部科学省は「日本の気候変動2025」を公表しました。5年前に初めて公表して以来2回目となります。
報告書ではパリ協定が守られないなど、追加の温暖化対策が取られなかった場合には、今世紀末に日本の平均気温はおよそ4.5℃上昇し、猛暑日は18日程度増加すると予測されています。
世界の平均気温が4℃上昇すると、日本では工業化以前に100年あたり1回しか起きなかった極端な高温はおよそ99回に増え、ほぼ毎年起きる計算です。