あまり神経質になる必要はありませんが、アンティーク食器を無防備に使うのも考えもの。特にお子さんのいる家庭では避けた方が賢明でしょう。
その他、使いやすいアンティーク食器としてイギリスのアンティーク食器ベストセラーを紹介しています。
アンティークのティーカップやプレート、憧れますよね。
英国やフランスの蚤の市で出会った美しい器を日本で販売してみたい、という方も多いのではないでしょうか。
ですが、いざアンティーク食器を輸入して販売しようとすると、思わぬ壁にぶつかることがあります。
その最大のハードルが――
https://note.com/pronamix_trade/n/ndbc943670f98
食品衛生法です。
今回は、「アンティーク食器を輸入する際に注意すべきポイント」と「現実的な輸入・販売方法」について解説します。
なぜアンティーク食器は「食器」として輸入できないのか?
結論から言うと、アンティーク食器を「食器」として輸入・販売するのは非常に難しいです。その理由は、大きく3つあります。
① 食品衛生法による規制
日本では、食器は食品に直接触れるものとして扱われます。
そのため、鉛やカドミウムなどの有害物質が溶け出さないかをチェックする「溶出試験」が必要です。
しかし、アンティーク品には製造時の成分表や証明書が存在しないケースがほとんど。
このため、輸入時の届出の段階でNGとなるリスクが高いのです。
② 成分が不明なため、法的リスクがある
昔の陶磁器には、鉛やカドミウムなど現在では使用が制限されている成分が使われている場合があります。
それを証明する術がない以上、販売後に問題が発覚すれば、回収や罰則のリスクもあります。
③ 国内で検査するには費用がかかる
仮に輸入後に検査を受けることは可能ですが、溶出試験には1アイテムあたり1〜2万円の費用がかかります。
さらに、検査に通らなければ販売不可というリスク付き。
数が多い場合や安価な商品では、採算が合わないという現実があります。
では、どうすればアンティーク食器を販売できるの?
現実的な方法としては、次の3つのパターンが考えられます。
① 「装飾品・雑貨」として輸入・販売する
もっともリスクが低く、現実的な方法です。
検疫所の判断を仰がなければならない場合があり、あらかじめ、検疫所へ確認してください。(2025年9月14日修正)
⚠ ただし、「食器としても使えます」などの記載はNG!
使用用途が食器であると判断されれば、規制対象になります。
② 検査を受けて「食器」として販売する
どうしても「食器」として販売したい場合は、輸入後に国内で検査を受けて、安全性を証明する方法があります。
溶出試験をクリアすれば、法的にも正当に販売することが可能です。
ただし前述の通り、コストが高いため、ヴィンテージブランドや高単価な食器に限定されるでしょう。
③ 日本国内で既に適法に販売されている業者から仕入れる
既に食品衛生法をクリアして販売している業者を通じて仕入れれば、自ら検査や届出を行う必要はありません。
輸入者としてのリスクを回避できるため、初心者にはおすすめの方法です。
結論:アンティーク食器は「装飾品・雑貨」として扱うのがベスト
輸入ビジネスにおいて、法律の壁を知らずに始めてしまうのはとても危険です。
特に食品衛生法は、対象範囲が広く、知らなかったでは済まされません。
アンティーク食器は、その魅力から根強い人気がありますが、「食器」として販売するには多くのハードルがあります。
ですので、「観賞用」や「インテリア雑貨」として輸入・販売するのが最も現実的です。
アンティーク食器の主な危険性は、製造当時の基準による有害物質(鉛、カドミウム、放射性物質)の溶出や、経年劣化による衛生・破損のリスクです。現代のような厳しい安全基準(日本の
食品衛生法など)ができる前に作られた器には、健康被害を及ぼす成分が含まれていることがあります。
[1, 2] 主な危険性と原因
- 鉛の溶出
陶磁器の表面を滑らかにする釉薬(うわぐすり)に鉛が使われていることがあります。酸性の強い食品(レモンやトマトなど)や熱い液体を入れると、鉛が溶け出し体内に入る恐れがあります。 - カドミウムの溶出
鮮やかな黄色、オレンジ色、赤色などの色付け(絵付け)に、有害なカドミウムが使われている場合があります。 - 放射性物質の含有
1930年代〜1970年代に作られた「ウランガラス」や一部の鮮やかなオレンジ色の陶器(フィエスタウェアなど)には、微量の放射性物質(ウラン)が含まれているケースがあります。 - ひび割れと雑菌
経年劣化で「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる蜘蛛の巣状の細かいひび割れが入ると、その隙間に食べ物のカスや水分が入り込み、バクテリアが繁殖して不衛生になります。 [1]