「 カレー 」
「カレー」の定義は非常に曖昧なものである[4]。
辞書的な意味では「カレー」とは「カレー粉を使ったカレー味の料理」であり、「カレー粉」と引けば「カレーを作るときの調味料」となり、再帰的な定義となっている[4]。
「カレー粉」は、18世紀にイギリスのC&B社が発明したもので、「カレー粉」「カレー」の語もこの時に考案されたと語であるともされる[4]。さらには、C&B社のカレー粉のレシピは現存しておらず、現存のカレー粉やカレールーは各社がレシピの失われたC&B社の味に近付けるべく、各社で努力の末に作られたものである[4]。
カレーを定義するためのカレー粉の原材料について誰も知っておらず、その上で「カレーはこうであるべきだ」と論じるのはナンセンスなのではないかとする意見もある[4]。
現存のカレー粉の原材料はウスターソースやケチャップなど被っており、スパイスをカレーの根拠とするのならば、七味唐辛子や山椒も該当することになる[4]。そうするとウスターソースをかけたトンカツ、七味唐辛子を振った豚汁も「カレー」と呼べることになる[4]。煮る、炒める、焼くといった調理法での定義や、においや形状、色での定義は該当する料理が多数ある[4]。
そうすると、料理人と、その料理を食べる人との間で、互いにその料理を「カレー」と認識しているかどうかになるのだが、「カレーじゃないけどカレーと呼ばれる料理」、「カレーなのにカレーじゃない料理」もある[4]。例えばケララ料理のオーラン(英語版)には辛味が無いのだが、ケララの人々はケララ州以外のインドの地域やインド国外の人には「カレーである」と説明する[4]。他方、日本で生まれたクリームシチューは使用する食材や調理法が、ほぼカレーであるが、クリームシチューをカレーだと思って作る人もいなければ、カレーだと思って食べる人もいないため、一般的にはカレーには分類されない[4]。花椒や唐辛子といったスパイスを使う麻婆豆腐をカレーに分類しないのも同様である[4]。