MILUは,オンラインゲームとしては非常に軽い,
つまり,PCに対する要求が低いゲームです。
私の勝手な位置づけでは10段階の「2」です。
ええ,世の中にはトンでもなく重いゲームもあるのです。
そんなMILUですが,動かないとか落ちるとか,
そういう話をよく聞きます。
その原因は主に3つ。
・ハードウェアに起因するもの → パソコンのスペックが足りない
・ソフトウェアに起因するもの → ドライバとか他のソフトが原因
・回線に起因するもの → 光を入れてください。あとはルーターを良いものに。
恐らく圧倒的に多いのは「ハードウェアに起因」するものです。
つまり,そもそもMILUを動かすのに適していないわけですね。
では,ここで新しくPCを買うとしましょう。
どこに注目すべきか。
それは
・グラフィックスチップ
・グラフィックスカード
・グラフィックアクセラレータ
・ビデオカード
・ビデオチップ
・GPU
・グラボ(グラフィックスボード)
などと,書かれている項目です。
これらは,すべて同じモノを指しています。
他にもCPUとかメモリの要因がありますが,
今,新しく買うPCでCPUやメモリが問題になることは,ほとんどありません。
CPUに限って言えば,4年ほど前のCPUでも,十分なのです。
(もちろん,速いことに越したことはありませんが・・・)
グラフィックスチップとは,ディスプレイ(液晶)に情報を表示するための,
絵を描くためのプロセッサです。
※プロセッサ(Processor) は日本語で処置装置という意味です。
つまり,いくらCPUが速くても,
画面に表示するための絵を描く腕が遅ければ,
何の意味もないのです。
※CPU = 中央演算処理装置,パソコンの頭脳です。
では,どんなグラフィックスチップがダメで,何が良いのか。
悪い製品:統合チップセット,内蔵グラフィックス
良い製品:ゲーム用グラフィックスカード
下の図は,NECのバリュースターLという製品のカタログから抜粋したものです。

赤線を引いた部分が,グラフィックスカードです。
左が,GeForce GT 120
右が,インテル GMA X4500HD
となっていますが,インテルの方は「チップセットに内蔵」と書かれています。
これが問題のチップなのです。
恐らく,MILUで遊んでいる人の70%以上は「悪い製品」,
つまりチップセットに内蔵されたグラフィックス機能を使っていることが多いと思われます。
どうして,そう言い切れるか。
パソコンを買うとき,そこそこ安いのを皆さん買っているハズです。
またメーカー製PC(NECとか富士通とか,日立とかソニーとか・・・)で,
安価な製品は,CPUは立派でも,グラフィックスチップがゲーム向きじゃないのです。
メーカー製PCでも,高い製品は,ちゃんとゲームに対応できます。
でも20万円くらいしたりして,大抵の人はスルーしちゃいます。
ともかく,グラフィックアクセラレータとか,
グラフィックスカードとかGPUの欄に,
「インテル GMA xxxxx」という記載があったら,その時点でアウト。
もう,どうしようもありません。
じゃぁ,上の例の「GeForce GT 120」を搭載していれば,安心なのか?
答えはNOです。
もちろん,内蔵グラフィックスよりは,
数段マシですが,ゲームプレイという観点から見れば,焼け石に水,
五十歩百歩,二束三文・・・これは違うかw
このグラフィックス・カードにも,いろんな種類があります。
大別して,ハイエンド,ミドルレンジ,ローエンド,エントリーの4つのカテゴリがあります。
もっと簡単に言うと,お値段です。価格です。売価ですw
グラフィックスカード単体での値段で分けると,
ハイエンド:3万円以上
ミドルレンジ:1万5千円以上(199ドルゾーン)
ローエンド:1万円前後 (99ドルゾーン)
エントリー:7千円以下くらい
さきほどの,GeForce GT 120は,最下位のエントリーレベルに相当します。
最新の製品ですが,遅いのです。
最新の製品だからと言って,速いとは限らないのです。
デスクトップPCなら,よほど変な形をしていなければ,
このグラフィックス・カードを追加 or 交換すれば,
MILUを快適に遊ぶことができます。
これについては,改めて紹介します。
しかし,ノートPCは,そう簡単に交換できません。
そもそも,グラフィックスカードを交換できる機種は,ごくわずかです。
下の図は,同じく「NECのラビィ L」というノートPCのカタログから抜粋したものです。

さきほどと,同じようにGMA 4500MHD 「チップセットに内蔵」 と書かれてます。
同じ理由で,これもゲームには,向いてません。
ノートPCを買うとき,液晶のサイズを気にする人は多くても,
このグラフィックスチップを見る人はほとんど居ません。
そして,デスクトップPC同様に,安価なノートPCは,ゲーム向きじゃないのです。
たとえ,2010年の最新モデルだとしても。
ノートPCにもちゃんと,ゲーム向きな製品が存在します。
下の図は,マウスコンピューターというメーカーの「NEXTGEAR-NOTE i400シリーズ」という
製品の仕様書を抜粋したものです。

赤線のところに,
NVIDIA GeForce 9600M GS
と,記載があります。このチップを搭載していれば,MILUなら問題なくプレイ可能です。
おそらく軽いオンラインゲームなら,このチップで十分対応できます。
横文字ばっかり!ですが,一応意味を説明しておきますと,
NVIDIA(エヌビディア): グラフィックスチップを製造している3大メーカーの一つ。
GeForce (ジィーフォース): シリーズの名前。
9600M GS :型番です。
赤線の隣に「GeForce 9100M G」と書かれます。
これは,NVIDIAが製造している「内蔵グライックス」の型番です。
先ほどと同じように,このチップもゲーム向きではありません。
例に挙げたノートPCは,2つのグラフィックチップを搭載し,
ゲームモード時には速く,そうでない時は発熱が低く,
低消費電力なチップに切り替えるということをやっています。
長くなったので,次回に続く。