第三章 静寂の森
光を求めるように天高く伸びる木々。
この静寂の森の木々は上部の枝が発達し、枝に付いている葉どうしがくっつきあい森全体を覆いつくし、地面に光を落とさない。
地面には、光が無くても育つ暗闇草が咲いている。
暗闇草の花は蛍の光のように森のあちこちに点々と輝いている。
ユニコーンはこの植物を好んで食べるのだ。
わむたんはユニコーンの姿を捜して歩いていた。
その時である、
ビィーッ ヒョロロロ・・・・・・
どこからともなく美しいメロディーが聞こえてきた。
「うん?」
わむたんが遠くの木々の方を見ると、巫女服姿の女性と着物服姿の女性が大王蜂の大群に囲まれているではないか。
巫女服姿の女性は、着物服姿の女性を守るように笛を吹いている。
巫女服姿の女性の笛の周りには蛍光色の緑色の光が輝いている。
笛の音と同時に雷の光が大王蜂を襲い、パチパチと音を立てた大王蜂達は地面に落ちていく。
この森の大王蜂は人間の頭ほどもあり、六枚羽を持っている。
猛毒の針で刺されたらひとたまりもない。
「お嬢様、もの凄い数です!!!」
着物服姿の女性が悲鳴をあげた。
雷の攻撃は続いているものの、いっこうに数が減る気配がない。
大王蜂の一匹が雷の攻撃を突破し、巫女服姿の女性を刺そうとした。
「お嬢様!!!!!」
着物服姿の女性が絶叫した。
「竜巻回転剣!!!」
わむたんのあまのむらくものつるぎから水しぶきの渦が現れ、大王蜂の群れを巻き込んだ。
ゴウゴウと音をたて、空をも貫かんともする竜巻。
さしもの大王蜂達も渦に巻き込まれ消滅した。
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)