「やっとお会いできました。」
巫女服姿の女性が微笑んだ。
とても嬉しそうだ。
「はぁ?」
わむたんはこの二人の女性に見覚えがなかった。
昔、子供時代に会ったことがあるのかと、記憶を巡らしたが覚えがない。
「どこかでお会いした事がありましたか?」
わむたんは尋ねた。
「いえ。」
「現実の世界では、初めてお会いしますが、霊夢の中では何回もお会いしています。私が物心がついたころからずっとです。」
そういえば、なんとなく前にこの可愛い笑顔を見た事があるような気もする・・・
巫女服姿の女性は、長い髪を後ろでポニーテールにして、とても可愛い。
着物姿の女性は、巫女服姿の女性よりも年上に見えるが長い髪を左右に円形に束ね美人だ。
「私は、橘神社から参りました乙橘(おとたちばな)と申します。」
「こちらは、侍従の寒椿(かんつばき)と申します。」
「僕は、福招神社の宮司の和夢(わむ)です。子供の頃からわむたんと愛称で呼ばれていて、今ではそっちの方が名前みたくなっていますのでわむたんと呼んでください。」
「ところで、どうしてこのような場所を散策されていたのでしょうか?」
「はい。いつもわむたんさまの霊夢を見るのですが、今回の霊夢を見ている最中に、私の持っているこの雷鳴の角笛に関係があるユニコーンに危機が迫っているので、静寂の森に向かうようにと声が聞こえました。そして、わむたんさまに出会えると教えてくれたのです。」
「私の橘神社に大きな蓮池があり、その中央に大きな岩山があるのですが、そこに次元障壁の扉が出来るのでそこを通ってこちらの世界に入るようにとも教えて頂きました。そして、ユニコーンの元に向かう途中で大王蜂の大群に襲われたのです。」
「うむ。やはりユニコーンに危険が迫っているのですね。」
「急いでユニコーンの所に向かいましょう。」
三人は森の中央部に向かって歩き出した。
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)