ここは静寂の森の中心部。
ユニコーン達の食料である暗闇草が沢山咲いている。
外周部の背の高い木々より更に高く太い木々が並んでいる。
その太い木々に開いた穴を入り口としてユニコーンの一家族が住んでいた。
両親と兄弟の四頭である。
弟の方は、あの黄金の角の持ち主である。
ユニコーンというのは、馬に角が付いてる動物を想像すれば良い。
元来温和で戦闘を好まない。
ひっそりとした静寂の森の中に隠れるようにして住んでいる。
ガタガタ・・・ドドドド・・・
入り口の外で、何か音がした。
「こっちへおいで。」
両親は子供達を木の穴の中の部屋から続く地下の暗闇草が山積みにしてある食糧倉庫へ連れて行くと隠れた。
何者かが中に入ってくる気配がした。
暗闇草の中で身をすくめる四頭。
「あら。お邪魔だったかしら。」
「さっきまで声が聞こえていたのにおかしいじゃない。」
「ふふふ・・・この死神ベラさまが恐くて逃げたのかしら。」
「ほら。そこの草の中。」
「隠れているのは分かっているのよ!」
そういうと、両手に持っている二本の死神の鎌を暗闇草の山に向かって投げた。
「死神の鎌!!!」
シュー
二本の鎌は円を描くと、四頭が隠れている暗闇草の前方をなぎ倒して死神ベラのの元へと戻った。
「わかったわ。じゃ取引をしない?」
「そこにいるパパとママが出てくれば、子供達は助けてあげるわ。」
「10数える間、待ってあげる。」
「1つ・・・2つ・・・3つ・・・」
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