両親は顔を見合わせると、決心した。
そして、二人の兄弟に頬ずりをすると、
「パパとママが居なくなってもしっかり生きていくのよ。」
と涙ながらに囁いた。
「私達が出て行けば、本当に子供達は助けてくれるんだな?」
「わかったわ。約束する。」
両親は暗闇草の中から出て行こうとした。
しかし、二頭の兄弟が両親のたてがみをくわえて離さない。
両親はそっと優しく子供達を突き放した。
両親は暗闇草の中から出ると、しずしずと死神ベラの前に並んだ。
「よしよし。お前達を始末した後、ゆっくりと子供達も可愛がってあげる。」
死神ベラは笑いながら叫んだ。
「死神の鎌!!!」
放たれた二本の鎌は両親の首を切り落とした。
「パパ!!!・・・ママ!!!・・・」
「嘘をついたな!きたないぞ!」
「弟は僕が守る!」
兄は、猛然と死神ベラに突進した。
「きゃきゃきゃ。この死神ベラさまは産まれてこのかた約束など守った事は一度も無いわ!」
笑いながら、兄の攻撃を片手で軽くはたいた。
兄は飛ばされ横倒しになったが、立ち上がりまた突進しようとした。
「死神の鎌!!!」
放たれた鎌に兄の首は切り落とされてしまった。
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