1月24日(月):今日はいつものように2サバのお気に入りポイントへ
先客がみえたので、あいさつを交わし普段どおりに釣り糸を垂らす
ところがこの日はどうも様子がおかしい…
昨日までは深海魚やマボが沢山釣れていたこのポイントが、
この日に限ってマボはおろか釣れる魚のほとんどが
やけにレベルの低い小さなものばかり…
ふと周りを見回すと、先ほどまで隣で釣っていた人も消え
気がつけば私1人になっていた
「今日はあまり良くないのかな?たまにはこういう日もあるよな…」
そう自分を慰めつつ、もう少しだけ粘ってみる事にする
と、先ほどから妙な視線を感じていることに気付く
それもありえない方向からの視線…
さほど深く考えずその方向に視線をめぐらすと
そこには【ありえないモノ】が!
いや…正確には【ありえないモノ】ではなく
【見慣れたモノ】が【ありえない位置にある】と言うべきなのだろう

フライングヒューマノイド?!
ウワサには聞いていたが、まさか自分がそれを目撃することになるとは!
冷静を保つように、ひとつ深呼吸をして気を落ち着かせ
「何かの見間違いだろう…」と、今一度その方向を確認してみる

2人に増えてる?!
自分の意思とは無関係に吹き出る汗で滑る竿を握りなおし
今の状況を出来るだけ冷静に分析してみる
上空にヒトガタの物体が2個浮かんでいる…
風船のようなものが風に漂っているのではなく、確実に自分の意思で動いているようだ…
こちらに気がついているのかはわからないが、とりあえず攻撃の気配はない…
大丈夫、下手に騒ぐよりじっとしている方が安全に違いない!
そう自分に言い聞かせ、冷静を装いながら水面の浮きに視線を移すと
・・・?!
アリエナイ!コンナコト アリエナイ!!
もともとプレッシャーに弱い私の脳ミソが悲鳴をあげている
そこに見えたモノ、それは…

海底に【ヒトのような物体】が2つ!?ニンゲン?ヒトガタ?
今一度落ち着いて状況を整理しようとするが
パニック状態の脳ミソでは思うように思考がまとまらない
そうしている間に続々と海底から【物体】が岸に上がってくる
そして、かなりの集団になった【物体】が呪文のようなものを唱え始める
「まさかっ!こいつら戦っているのか?!」
その考えがよぎり、万が一に備え逃げ場は探そうと思った瞬間!

まばゆい閃光が私の視界を奪い、頭を真っ白に染め上げられる…
「もしかして今日釣れないのはコイツらのせいなのか?w」
そんなとぼけたことを考えている自分を嘲笑しながら
ゆっくりと私の思考が停止する
どれぐらいの時間が過ぎたのだろう?
どうやら、しばらく私は気を失っていたようだ…
5分?10分?1時間ぐらい?
時間感覚がおかしくなってしまったようだが
とりあえず身体に異常は感じない…
軽く土を払いながら立上り、ゆっくり辺りを見回すも
そこにはすでに【物体】はおらず、私1人が取り残されていた
今起こったことは…夢?
確かに自分の目で目撃したはずなのに自分自身が信じられず
もう一度いつもと変らない空を見上げ、大きく深く息を吸い込む
「そうだ。そろそろレベルアップの準備しなきゃ」
そうつぶやいて、みんなが待ついつもの場所へ向うのだった…

以上で私の話は終わりです
このお話を信じる、信じないはあなた次第です
それが本当に起こった事だったのか、夢だったのか
今となっては検証することは出来ません
…ただその付近で「rrrrrrr…」という声(音?)が
聞こえていたような気がします
このことについて何か情報をご存知の方がみえましたら
ご一報いただけると助かります
以上、長文失礼致しました
次はあなたの身に起こるかもしれません…