前の2人のいがらしさんが、結構知られてないっての判ったので、こりゃ誰も知らないだろうな、書くのどうしようかと思ったけど、書きたいことはこのいがらしさん出さにゃ始まらないので、当初の予定通り書いてみます。
3人目は、五十嵐浩一さんです^^
知らんだろうなー^^
作品としては、「ペリカンロード」連載は週刊少年キング
線は細いけど、それなりに達者な絵を描く人でした。
明治大学マン研で部長をしていて、部員に「片山まさゆき」この人は週刊ヤングマガジンで同時期「ぎゅわんぶらあ自己中心派」や竹書房の近代麻雀で「スーパーヅガン」を描いていました。
キングには同時期に連載されていた新人としては、「吉田聡」が「湘南爆走族」を描いていました。
なぜこんなことを描いているかというと、今回のいがらしさん、今出した2人の漫画家に比べて絵が下手かというと決してそんなことはない、むしろ巧いのです。ストーリーは? っていうと、これだってちょっと進み方が遅いかなって思ったりはしたけど、丁寧でしっかり作られていました。(まあ、当時吉田さんとキング内では人気を2分していたそうですから)片山さんはギャグ漫画だったので、単純な比較はできません。
まあ、言いたいのは実力は充分あったということです。
では、3人のその後はどうなったのでしょうか?
片山さんは、上記の漫画が爆発的に売れて成功しました。その後は、ストーリー漫画に転向して、麻雀漫画を描き続けています。
吉田さんは、キングの出版社の少年画報社で描き続けるとともに、活躍の場を小学館に広げ、「ちょっとよろしく」や「スローニン」と色々書き続けています。
五十嵐さんはどうでしょうか、ヤングキングに「めいわく荘の人々」を描いてたのは知ってるんですが・・・ 単に私が知らないだけで、実はすごく活躍してるのかもしれませんが、私の眼には、ぱっとしない感じに映っています。
この差って何なんでしょうか? 素質という意味では、3人ともそんなに大きな差はなかったと思うんです。
単に不運なだけなんでしょうか?
私のような部外者のはす現に意味などないとは思いますが、マンガもまぎれもない芸術のひとつだと思うので、その点から言うと、作品は、その人にしか出来ない何かを持ってなければならないんだと思います。その上でその何かが他人に支持されなければならないという2つのハードルを越えなければならないと思うんです。
五十嵐さんは、そこで彼にしか出来ない何かを造り損ねちゃったんじゃないかなって感じています。
ホンと難しいなと思います。
