おかあさんがいないので、旅に出てみた。
光っていると掘らずにはいられない。
あっちにも、こっちにも、と豆を掘っていたら、すっかり道に迷ってしまった。
ヘンゼルとグレーテルのようだ。
ここははじめてきたところ、海の中に鳥居がある。
おかあさんがよく釣っている、気味悪い深海魚を売っているおじさんがいた。
話をきくと、おまえの竿では釣れっこないという。
私のことは相手にしてないようだ。
早く大きくなりたいものだ。
5メートルとかの大物を釣って、見返してやりたい。
ためしに、チューニングした竹ざおで、釣りをしてみる。
ハタハタを釣るのでさえ、時間がかかる。
竹ざおチューニングは無駄だと、身にしみてわかった。
一人釣りをしていると、周りの人の声がよくきこえる。
“行ってら~”
“行ってら~”
ほかの人たちはそういうあいさつをするんだなぁ。
・・・おかあさん、“ら~”は省略しすぎではないでしょうか。
娘は、ひとりたびでいろいろ勉強しました。