また難しい話
脊椎動物の系統樹です
┏ 無顎類 (A)
脊椎動物┫ ┏ 軟骨魚類 (B)
┗ 顎口類┫ ┏ 条鰭魚類 (C)
┗ 硬骨魚類┫ ┏ 肺魚類 (D)
┗ 肉鰭魚類┫
┗ 四肢動物━ (両生類,爬虫類,鳥類,哺乳類)
(A)にこの前書いた、ヤツメウナギやヌタウナギ
(B)サメ・エイ・ギンザメ
(C)コイ・マグロ・タイ等のいわゆる一般の魚達(A・B・D以外の全ての魚ですね)
(D)ハイギョ・シーラカンス
魚というとこの4つが含まれます、そのため、類縁の近さでは、ハイギョやシーラカンスと私たち人間の距離は凄く近いにもかかわらず、ハイギョもヤツメウナギも魚といわれてしまいます。
(ヤツメウナギが魚であるなら、実は陸上哺乳類も魚とすべきなんですね、陸魚とでも言うのでしょうか^^)
分類がリンネのいた18世紀からの流れがあるため、考え方の変化と実際の認識のされ方が異なっている場合が多々あります。
恐竜が何らかの原因ですべて滅んだ結果、今の陸上には哺乳類が繁栄しているとよく言われています。
実は、今繁栄している硬骨魚類達も同じだったのかもしれません。全ての硬骨魚類には浮袋があります(無くなっているものもありますが)この浮袋、祖先が肺呼吸をしていた時の名残で、現在は主に浮力調整機関として使われているのです。(肺として使っている魚もまだいます)
このことから推察されているのは、硬骨魚類の祖先は、淡水の湿地帯を棲家として、肺呼吸をしていた魚の一群だったらしいということです。海は別の生き物たちの楽園だったわけです。サメはその頃からいて、現在も有力な一群として生きています。
硬骨魚類達は、淡水から海水に生息場所を広げていって、今の繁栄を手にしているのです。化石には硬い構造物以外は保存されにくいので、どのような生き物が居たのかについては、判ってない部分の方が多いのが実情のようです。
だから、硬骨魚類の繁栄の過程について、駆逐だったのか、大絶滅の後の入れ替わりだったのかについては、あれこれ想像して遊ぶことができます^^
案外理解されて無いことですが、脊椎動物の中で一番繁栄しているのは硬骨魚類ですから^^