主人公… 嗣永優 役…精羅
恋人… 櫻井空 役…イクト
親友… 辺里真優子 役…カネマリ
先生… 藤巻恵美 役…natsuko
いじめ… 渡辺真奈 役…枯麻
小川春香 役…ポン
八代舞 役…CARPE
「 空の優しさ 」 第1話 君と出会えて...
君との出会いはどこだったのだろう...
今思い出してみれば
あの日私は君と出会う前から
好きだったのだろう...
あの日の約束、君はまだ覚えているのだろうか
あの日の空をまだ覚えているのだろうが...
1年前...
ある蒸し暑い夏の日の事だった。
私はある日学校を離れて
君の学校に転校した。
理由はそう、
いじめにあったからだ。
.png)
「きもい…死ねば…うざい」
がいつも私の胸を突き刺していた。
1回は自殺だって考えた事もある。

でも私には大切な親友がいたんだ。
幼い頃からの親友。
いつも慰めてくれた。
嬉しかった…。
生きる力を私に与えてくれた。

でもいじめられるのが毎日怖くて
怖くて怖くて耐え切れなくて
君の学校に転校したんだ。
・・・・・
朝、初めての学校に行く途中
突然の雨が降ってきた。

傘も持っていなかった私に
道の途中で偶然会った君が
私に1つしかない傘を貸してくれた。

何でだろう...
君と会ったばかりなのに
すごく君の事が気になったんだ。
「あっ..ありがとう」
「どういたしまして」
「でも、君の傘は...]
君は首を横に振って何も言わずに
雨の中を走っていった。

学校のチャイムが鳴り響いた。
急いで学校の中に入った。
下駄箱にびしょ濡れの男の子がいた。

そう、それは朝、1つしかない傘を貸してくれた
君だった。
私はその傘を持ち、
君に声をかけた。
「これ、さっきはありがとう。」
私はその傘を返した。
「うん...。」
彼はボソッと言って
教室へ走っていった。
何か私は君を気になってたけど
避けられてる様にも感じた。
後ろから誰かが私を呼んだ。

「おはようございます。優さんですね?」
それは、私のクラスの担任の先生だった。
「君の教室はこっちです。ついておいで。」
私は言われるがまま、先生の後を追った。

「皆おはようございます。今日は転校生が来ています。」
おぉー... クラスの歓声が聞こえた。
私は自己紹介をし、窓側の席に座った。
偶然なのか奇跡なのだろう...

隣の席は 傘を貸してくれた君だった。
けど声をかけれなかった。
帰りの時間。
まだ雨が降っていた。

傘は返したが
濡れて帰るのもな。と思い
やむまで待っている事にしてみた。
すると
「あの...]
私は振り返った。
私に声を掛けてくれたのは...
―続く―
中傷はご遠慮;w;