青春の甘酸っぱい思い出
高校の3年間は卓球部だった。
弱小だったので公式戦で勝利を挙げたことがなかったけど、
最後の高体連地区大会に臨んだとき、なぜか雰囲気が違った。
ユニフォームの上に着ていたジャージを脱いで、シングルスの試合開始。
ポイントを奪って「よっしゃー!」と声を上げると、自分のチームメイトだけでなく、
相手選手の側の応援席と思っていた見知らぬ人からもなぜか笑顔と声援が。
チェンジサービスでタイムを取り、汗を拭いていると、あの一言が…
「チャック開いてますよ。」
もう恥ずかしいやらなんやらで、あわてて後ろを向いて閉めました。
緊張感も吹き飛んで、その後なぜかミスが少なくセットを取れた。
第二セットもなんだかこっちペースで、公式戦初勝利。
卒業の時に後輩からもらった寄せ書きにも、
「あのチャックを開けて戦った高体連、忘れません。」と書いてあった。
いや、忘れていいから。