7月5日発売のビッグコミックオリジナルを読んで、書いてみたくなりました。
私が彼の作品を初めて見たのは、スーパーアクションという月刊誌で、その時のイメージでは、絵柄が頼りない感じで、さほど面白いとは思っていませんでした。
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気になり始めたのは、その後コミックモーニングのパーティ増刊で不定期に連載していた「世間が許さんっ!」あたりからで、特に好きになったのは、「あっぱれ桜田」でした。
彼のスタンスとして(あくまで私がそう感じたってことですが)、
人はみな不安を持ちながら生きている。それを隠すためにはったりをかます人、そのまま自身無げにする人もいる、攻撃的になる人もいるかもしれない、そうやって人間関係が出来、更には社会が形成されるんだ。
というもので、彼は、表面的な言動の奥のその人の気持ちを明らかにすることを、作品の中で幾度となく行っています。
絵も決して上手とは言えないし、その作風からも鋭い切り口のようなものは感じられません。似たような表現をしている柴門ふみさん(こんなこと書くと、全然違うじゃんと言われそうですが、あくまで私見ですのでご勘弁を^^)と比べると、
彼女が天才的なのに比べてあまりにも普通の人って印象を受けます。


でも、井浦さんはゆっくりだけどずっと歩み続けて、その弱々しいとも思える切り口で、気が付くとその本質に迫っているような表現をするまでになりました、まさに努力の賜物なんじゃないでしょうか^^
私なんか、自分が不器用で鋭さも持ち合わせてないやつなので、こういう人の存在には凄く勇気づけられます。
ぜひぜひ、これからも作品を生み出し続けてほしいものです^^